エベンキ(英語表記)Evenki

翻訳|Evenki

デジタル大辞泉 「エベンキ」の意味・読み・例文・類語

エベンキ(Evenki)

シベリア中国東北地方北部に住む少数民族で、エベンキ語を話す民族自称狩猟トナカイ飼育を主な生業とする。旧称ツングース族

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エベンキ」の意味・わかりやすい解説

エベンキ
Evenki

ロシア中東部,東シベリア,クラスノヤルスク地方に属する旧自治管区。同地方中部を占める。中心地トゥラー。1977年までエベンキ民族管区。2007年タイムイル自治管区とともにクラスノヤルスク地方に統合された。エニセイ川右岸に広がる中央シベリア台地にあり,南部,中部はそれぞれエニセイ川支流のポドカメンナヤトゥングスカ川ニジニャヤトゥングスカ川流域に属するが,北東部はラプテフ海に注ぐハタンガ川の流域に入る。人口希薄な森林ツンドラ・タイガ地帯で,1月の平均気温が-40~-30℃に下がる厳しい大陸性気候をもつ。ツングース語に属する言語をもつエベンキ族らが住んでいる。主要産業はトナカイ,キツネ,ウサギ,テンなどの飼育,狩猟で,漁業も行なわれる。森林資源と石炭鉄鉱亜鉛,石墨などの鉱物資源があるが,ほとんど未開発である。交通はおもに水運,トナカイのそり,空路による。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「エベンキ」の意味・わかりやすい解説

エベンキ

シベリアと中国北部にわたる広域に住む北方ツングース系の民族。人口約5万人。中国では鄂温克と書く。トナカイ飼育と狩猟・漁労を生業とし,氏族社会をつくっている。宗教シャマニズム,アニミズムである。→ツングース語系諸族
→関連項目内モンゴル自治区エベン黒竜江[省]サハソロン

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android