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エリヤ Elijah ben Solomon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エリヤ
Elijah ben Solomon

[生]1720.4.23.
[没]1797.10.9. ウィルナ
リトアニアのユダヤ教学者。近代のユダヤ人社会最大の霊的・知的指導者の一人。原典批判の方法を樹立し,律法研究に数学,天文学歴史学文法学の必要を説き,合理主義的,総合的学風で知られる。

エリヤ
Elijah; Eliyyah

前9世紀中頃のヘブライの預言者旧約時代,腐敗の危機にさらされていたヤハウェ信仰をフェニキアの自然宗教バール信仰の侵害とたたかいつつ再確立した。エリヤとは「ヤハウェは (わが) 神なり」の意。その決然たる行動はモーセと並び称され,後世,危機の救い手,メシアの先ぶれといわれた。カルメル山上で 450人のバールの預言者と対決してヤハウェの一神教を勝たしめた (列王紀上 18・20~40) 。彼は旋風に乗って天に上げられ,旧約の預言によれば (マラキ書4・5) ,主の大いなる恐るべき日の先駆として再来するとされる。神のかすかな声をのみ聞くきびしい孤絶の人の事業は,エリシャを待って成就することとなる。エリヤの祝日は東西両教会とも7月 20日。なおエリヤの名はコーランの中にも記されている。

エリヤ
Hériat, Philippe

[生]1898
[没]1971
フランスの小説家,劇作家。ゴンクール兄弟の文学手法を継承し,19世紀から 20世紀初頭のブルジョア社会を題材とする小説を書いた。代表作に『無実の人』L'Innocent(1931,ルノドー賞),『甘やかされた子供たち』Les Enfants gâtés(1939,ゴンクール賞),『ブーサルデル家』La Famille Boussardel(1947)など。劇作には,『無垢の女』L'Immaculée(1947),『昼顔』Belle de jour(1950)など。ほかに『わが回想記』Retour sur mes pas(1959)がある。アカデミー・ゴンクール会員(1949)。

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デジタル大辞泉の解説

エリヤ(Elijah)

アハブ王・アハジア王時代(前875~前851)に活躍したといわれるイスラエルの預言者。バール神の祭司らと戦い、ヤーウェ礼拝を確立した。

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世界大百科事典 第2版の解説

エリヤ【Elijah】

前9世紀の半ばに登場した古代イスラエル民族の預言者。オムリ王朝を築いたオムリは,サマリアを都とし,フェニキアと同盟し,その子アハブの王妃として,シドンから王妃イゼベルJezebelをめとらせた。イゼベルはフェニキアの主神バアルをイスラエルに導入し,ヤハウェ宗教を迫害した。エリヤはバアル宗教の預言者たちをカルメル山上に集め,ただ一人彼らと対決し,イスラエルではヤハウェのみが神であることを示した。またアハブがイゼベルの助けを借りて,農夫ナボテのブドウ園を奪ったとき,オムリ王朝に対する神の審判を宣告した。

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大辞林 第三版の解説

エリヤ【Elijah】

旧約聖書に登場する預言者。紀元前九世紀中頃、北イスラエルで活躍。バール崇拝を批判し、ヤハウェのみを神とすべきことを説いた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エリヤ
えりや
Elijah

紀元前9世紀の中ごろ、イスラエルに登場した戦闘的な預言者。『旧約聖書』の「列王記」上(17~19章、21章)、同下(1~2章)にその言行が記されている。当時の北イスラエル王国の王アハブ(在位前870ころ~前850ころ)は、フェニキアから迎えた妻イゼベルのためにイスラエル古来の宗教を圧迫し、フェニキアの神バールの宗教を導入した。エリヤはこれに抵抗し、イスラエルとフェニキアの国境に位置するカルメル山上でバールを奉じる預言者たちと対決、イスラエルではヤーウェが唯一の神であることを示した。[木田献一]

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世界大百科事典内のエリヤの言及

【預言者】より

…だが職業的預言者と旧約聖書が多くのページを割いている古典的な預言者との間の区別も必ずしも明確につけがたい。 前9世紀に北王国イスラエルで活動したエリヤ,エリシャのような預言者をわれわれは〈行動の預言者〉として,前8世紀以後の〈言葉の預言者〉から区別する。隣国アラムの圧迫のためにフェニキアと結んで異教を導入したオムリの王朝を倒したエリヤ,エリシャが革命的な行動によって預言活動をなしえたのは,イスラエルが上層・下層の鋭い社会的対立によって国内的に分裂していたからである。…

※「エリヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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