おっと(読み)オット(その他表記)Ott, Heinrich

デジタル大辞泉 「おっと」の意味・読み・例文・類語

おっ‐と

[感]
驚いたとき、急に気がついたときなどに発する語。「おっと、これは失礼
相手の呼びかけに答える語。「おっと合点

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精選版 日本国語大辞典 「おっと」の意味・読み・例文・類語

おっ‐と

  1. 〘 感動詞 〙
  2. 急に気付いたり、驚いたり、事をしそこないそうになったりした時などに出すことば。
    1. [初出の実例]「ををござります。おっとござります、ござります」(出典:雲形本狂言・寝音曲(室町末‐近世初))
    2. 「ヲット、おあぶなうございます」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二)
  3. 相手に応じて出すかけ声。
    1. [初出の実例]「ヲット皆迄云まいそもじの計でなく」(出典:洒落本・禁現大福帳(1755)三)
  4. 相手に呼びかける時のかけ声。
    1. [初出の実例]「オット。皆さま、当宿本陣には慶事がございます」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部)

おっと

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 「おとなしい(大人)」の幼児語
    1. [初出の実例]「よそのねねさんも長(ヲット)にお這入(はいり)だものを」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)三)

おっと

  1. 〘 名詞 〙 酒の幼児語。〔幡多方言(1828)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「おっと」の意味・わかりやすい解説

オット
Ott, Heinrich

[生]1929.9.1. バーゼル
スイスの神学者。 K.バルトおよび R.ブルトマンのもとに学び,前者のもとで学位論文『ルドルフ・ブルトマンの神学における歴史と救済史』 Geschichte und Heilsgeschichte in der Theologie Rudolf Bultmanns (1955) を完成。バーゼル大学組織神学の講師をしながら,バーゼル市郊外のアリスドルフの牧師を兼ね,1962年バルトの後継者として同大学組織神学正教授となる。思想的にはバルトとブルトマンの間に立つが,『思考と存在-マルティン・ハイデガーの道と神学の道』 Denken und Sein. Der Weg Martin Heidegger und der Weg der Theologie (59) は,師バルトとの距離を一層大きいものにした反面,ハイデガーからは高く評価された。 66,78年に来日。エキュメニカル (→エキュメニズム ) な関心も強い。このほか著書には『終末論』 Eschatologie (58) ,『教義学と宣教』 Dogmatik und Verkündigung (61) ,『現実信仰』 Wirklichkeit und Glaube (I.66,II.69) ,『信仰の応答』 Die Antwort des Glaubens (72) などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「おっと」の意味・わかりやすい解説

オット
おっと
Eugen Ott
(1889―1976)

ドイツ軍人外交官。第一次世界大戦後ドイツ国防軍政治部に所属。ナチス政権成立後の1934年(昭和9)、駐日ドイツ大使館付き武官となり、ディルクセン大使とともに日独防共協定締結(1936)に奔走した。1938年駐日大使に昇進日独伊三国同盟成立(1940)の推進者となった。しかし1941年のゾルゲ事件の発覚で、主犯リヒャルト・ゾルゲと親しくしていた責任を問われ、1942年11月駐日大使を解任され、北京(ペキン)大使館付きとなり終戦を迎えた。第二次世界大戦後は、軍人時代の上官シュライヒャー将軍の回想記を執筆した。

[藤村瞬一]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「おっと」の解説

オット Ott, Eugen

1889-1976 ドイツの外交官。
1889年4月8日生まれ。ドイツ国防省国防軍局長をへて,昭和9年駐日ドイツ大使館付武官として来日。13年駐日大使となり,日独伊三国同盟の締結を推進。ゾルゲ事件の責任をとわれ,17年に解任された。享年87歳。ロッテンブルク出身。

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