出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ドイツの軍人、外交官。第一次世界大戦後ドイツ国防軍政治部に所属。ナチス政権成立後の1934年(昭和9)、駐日ドイツ大使館付き武官となり、ディルクセン大使とともに日独防共協定の締結(1936)に奔走した。1938年駐日大使に昇進、日独伊三国同盟成立(1940)の推進者となった。しかし1941年のゾルゲ事件の発覚で、主犯リヒャルト・ゾルゲと親しくしていた責任を問われ、1942年11月駐日大使を解任され、北京(ペキン)大使館付きとなり終戦を迎えた。第二次世界大戦後は、軍人時代の上官シュライヒャー将軍の回想記を執筆した。
[藤村瞬一]