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オフュルス

百科事典マイペディアの解説

オフュルス

映画監督。ドイツ生れ。ウィーンでシュニッツラーの戯曲を演出して名声を得るが,ナチスの台頭にともない,1933年フランスに亡命。その後イタリア,スイスをへてハリウッドで映画を監督した。第2次大戦後フランスで発表した《輪舞》(1950年)で成功を収める。代表作にモーパッサンの短編小説を映画化したオムニバス作品《快楽》(1952年)や《たそがれの女心》(1953年),《歴史は女で作られる》(1955年)などがある。流麗な移動撮影を得意とし,また女性を描く監督として高く評価された。ヌーベル・バーグの監督に影響を与えたことでも知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

オフュルス【Max Ophüls】

1902‐57
ドイツ生れのフランスの映画監督。流麗な移動撮影で知られ,また,つねにヒロインの視点に立つ〈女性映画〉の巨匠ともみなされ,J.ルノアールに次いでヌーベル・バーグの作家たちに大きな影響を与えた(例えばジャック・ドゥミー監督の長編第1作《ローラ》(1960)はオフュルスにささげられている)。ウィーンのブルク劇場などでおもにA.シュニッツラーの戯曲を演出して名声を高め,映画にも進出するが,1933年,ナチスが政権につく直前にフランスへ亡命。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オフュルス
おふゅるす
Max Ophls
(1902―1957)

ドイツ出身でフランスを中心に、ドイツ、アメリカで活躍した国際派の映画監督。女性を主人公にした映画に定評がある。ドイツ占領下のザールブリュッケンに生まれ、ウィーンを中心に舞台演出家として活躍した後、1931年に監督デビュー。ナチスの台頭を避けて1933年にフランスに渡り、1936年に国籍を取得。1941年に渡米し、ハリウッドで『風雲児』(1947)、『忘れじの面影』(1948)などを撮る。1950年にフランスに戻り、ダニエル・ダリューを主人公に『輪舞』(1950)、『快楽』(1952)、『たそがれの女心』(1953)の3本の傑作を撮った後、大作『歴史は女で作られる』(1955)を手がけるが、興行的には失敗に終わり、短縮版が公開された。この完全版がよみがえるのは2008年のことである。クレーンを多用した移動撮影は、スタンリー・キューブリックやジャック・ドゥミなどに大きな影響を与えた。映画監督のマルセル・オフュルスMarcel Ophls(1927― )は彼の息子。[古賀 太]

資料 監督作品一覧(日本公開作)

ヨシワラ Yoshiwara(1937)
風雲児 The Exile(1947)
忘れじの面影 Letter from an Unknown Woman(1948)
無謀な瞬間 The Reckless Moment(1949)
魅せられて Caught(1949)
輪舞 La ronde(1950)
快楽 Le plaisir(1952)
たそがれの女心 Madame de...(1953)
歴史は女で作られる Lola Monts(1955)

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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