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オリオン星雲 オリオンセイウン

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デジタル大辞泉の解説

オリオン‐せいうん【オリオン星雲】

オリオン座三つ星のやや南に位置する散光星雲。別名、NGC1976またはM42。距離約1500光年で銀河系内にある。明るく大きな天体で、肉眼でも見ることができる。内部に重星であるトラペジウムを含む。若い高温の星の紫外線によって水素が電離し、赤っぽい輝線(Hα線)を放っており、代表的なHⅡ領域として知られる。オリオン大星雲

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百科事典マイペディアの解説

オリオン星雲【オリオンせいうん】

オリオン座の三つ星の南にあり,肉眼でも見える散光星雲(M42またはNGC1976)。距離約1500光年。中心部にある数個の高温度の星の光に刺激され,チョウに似た形に輝く。
→関連項目散光星雲

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世界大百科事典 第2版の解説

オリオンせいうん【オリオン星雲 Orion Nebula】

オリオン座の中央,オリオンの剣の部分にある散光星雲。カタログ番号はNGC1976またはM42。全体の明るさは4等級ほどで,散光星雲ではいちばん明るく,1610年に最初の観測の記録がある。距離は1500光年である。中心部にある星は5万Kもの高温の星で,この星の放射する紫外光によって星雲ガスが電離されて輝いている。オリオン星雲の年齢は約1万年で非常に若い天体である。星雲ガスは電離して1万Kもの高温になっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オリオン星雲
おりおんせいうん
Orion Nebula

オリオン座中央の三つ星の南、約5度角のところにある小三つ星真ん中の天体。通常、天体は点状に見えるが、この天体は肉眼ではぼんやりと潤んで見え、小さな望遠鏡では大きく広がって見える。中口径以上の望遠鏡で写真を撮ると、鳥がはねを広げたような形で1度角余りにも広がっているのがわかる。この星雲までの距離は約450パーセクあり、その実半径は約4パーセクもある。
 雲状に見える天体には、アンドロメダ銀河などの銀河galaxyがあるが、銀河は多くの恒星が集まり、重なり合って雲状に見える。オリオン星雲の場合は、全体に広がったガスが、中心にある高温度の星からの紫外線を受けて輝いている。このようにして輝く星雲を散光星雲とよび、ガス状星雲、発光星雲ともよぶ。
 オリオン星雲は太陽系にもっとも近い散光星雲であり、また星雲内のガスの密度が比較的高いので明るく輝き、全天でもっとも明るい星雲である。
 オリオン星雲のスペクトルを撮ると、水素原子による線スペクトルばかりでなく、酸素や窒素などの原子による禁制線が強い輝線として見られる。このような禁制線は星雲の密度が非常に低いためにおこる特殊なものである。水素、ヘリウム、酸素、窒素などの原子の存在比は太陽の原子の存在比とほぼ等しく、種族の若々しい天体の代表例になっている。また、オリオン星雲の方向を電波観測すると、低温のガスが放射する各種の分子からの輝線も見られる。そして星雲の後方に接して、密度が比較的高い低温の分子雲が存在しており、そこで新しい星の誕生が始まっている。その星が生まれつつある場所の一つは70Kの、もう一つは700Kの赤外線源として観測されている。分子雲中には星間塵(じん)が多量に含まれていて、オリオン星雲内に流入したものも多く見られる。この星間塵が星雲内の星の光を弱めたり、星からの光を反射したりする。この反射による散乱光は全体の明るさの1%程度あり、反射星雲とよぶこともできる。
 オリオン星雲の中心にある星は約5万Kの高温の星で、星雲全体のガスを電離し、ガス圧を急激に強くしている。そのため後方の分子雲が押し付けられて、より高密度のガス雲になり、星の誕生へと進んでいくと考えられている。オリオン星雲自体も1万年から10万年程度の若々しい天体である。[磯部三]

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