ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カニンガム」の意味・わかりやすい解説
カニンガム
Cunningham, Merce
[没]2009.7.26. ニューヨーク,ニューヨーク
アメリカ合衆国のモダン・ダンサー,振付家。ベニントン・カレッジで舞踊を学び,1939年マーサ・グラハムの舞踊団に参加。『すべての心はサーカス』『アパラチアの春』『世界への手紙』などでソリストとして踊る。1943年振付家として自身の作品を発表し始め,1945年マーサ・グラハム舞踊団を脱退,1952年みずからの舞踊団を創設。盟友の前衛作曲家ジョン・ケージらの音楽を用い,さらにロバート・ラウシェンバーグ,アンディ・ウォーホル,フランク・P.ステラ,ジャスパー・ジョーンズら当時の新進美術家と組んで,『夏の空間』(1958),『ウィンターブランチ』(1964),『スクランブル』(1967),『雨の森』(1968)などセンセーショナルで前衛的な作品を発表。1989年には『オーガスト・ペイス』でロシアの 23歳の美術家 S.ブガエフを起用し「アメリカン・ダンスのグラスノスチ」と評された。そのほかの作品に,"Blue Studio: Five Segments"(1976),"Locale"(1979),"Quartets"(1983)など。
カニンガム
Cunningham, William
[没]1919.6.10. ケンブリッジ
イギリスの経済史家,イギリス歴史学派の一人。エディンバラ,ケンブリッジ両大学に学び,1878年以降ケンブリッジ大学で経済史を講じ,91~97年ロンドンのキングズ・カレッジの統計学教授,のちにイギリス学士院の会員。古典派経済学の伝統に立脚しつつ歴史学派の主張をも取込んだ経済史を志向し,方法論をめぐって当時の正統派 A.マーシャルと論争した。 1907年以降イーリーのイギリス国教会大執事として宗教界でも活躍。主著『イギリス商工業の発達』 Growth of English Industry and Commerce (1882) ,『自由貿易運動の興亡』 The Rise and Decline the Free Trade Movement (1904) ,『イギリスにおける資本主義の進歩』 Progress of Capitalism in England (16) 。
カニンガム
Cunninghame
カニンガム
Cunningham, Sir Alexander
[没]1893.11.28. ロンドン
イギリスの軍人,インド考古学者。詩人アランの次男。 1833年工兵将校としてインドに渡り,軍務のかたわら考古学研究に従事。 61年陸軍少将で退役して考古調査官となり,インド考古調査局の発足 (1862) に尽力。数年間の帰国ののち,70年考古調査局長官として再びインドに渡り,85年退官,帰国するまで遺跡の調査と保存に活躍。碑文,古銭,古代地理の研究でも業績を上げた。
カニンガム
Cunningham, William
[没]1861
スコットランドの神学者。カルバン主義神学を説く。 T.チャーマズに協力して 1843年スコットランド自由教会を創設。同年,エディンバラのニュー・カレッジの神学教授となり,のちにその学長となった。
カニンガム
Cunningham, Allan
[没]1842.10.30. ロンドン
イギリスの詩人。スコットランドの古いバラッドを模倣した作品を書いた。 R.バーンズの詩の編者。
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