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カメオ cameo

翻訳|cameo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カメオ
cameo

浮彫のこと,また浮彫を施した宝石,準宝石,またはガラス,貝殻による装飾品ジェンマ (彫刻された宝石または貴石) のうち,インタリオが凹刻であるのに対し,カメオは像を浮彫で表わしたもの。形は一般に円または楕円。通常,色の異なる2層の宝石の一方の層に浮彫を施すことによって他方が背景となり,図様が浮き上がるようにしてある。ヘレニズム,ローマ時代には色層のある,赤白の瑪瑙サードオニックスなどが特に好まれたが,地中海産の貝殻も安価なために盛んに用いられ,またガラスなどでも作られるようになった。全盛期はヘレニズム,ローマ時代であったが,ルネサンス期にいたって復活し,現在でもなお装飾品として作られている。

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デジタル大辞泉の解説

カメオ(cameo)

瑪瑙(めのう)・貝殻などの色の違った層を利用して、精巧な浮き彫りをした装飾品。
演劇や映画などの、印象的な一場面。山場。→カメオ出演

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百科事典マイペディアの解説

カメオ

宝石や貝殻などに浮彫したもの。ギリシア・ローマ時代には盛んで,ヘレニズム時代には壺や杯も作られた。中世では一時すたれたが,ルネサンス期に復活した。現在ではブローチペンダント指輪などに用いられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

カメオ【cameo】

工芸美術において,陰刻(インタリオintaglio)に対して陽刻(浮彫状)の彫石を指す言葉として13世紀以来ヨーロッパで使用されている。ギリシア語のカマイkamai(低い起伏の意)に由来するとする説もあるが,定説はない。一般には貴石もしくは練ガラスに浮彫を施した装飾品や装身具を指すが,巻貝の浮彫装飾品のみを指す場合もある。美術史におけるカメオは,西アジアおよび古代エジプトの陰刻彫石による印章などに由来し,前4世紀ころ,ギリシア人によって成立した。

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大辞林 第三版の解説

カメオ【cameo】

瑪瑙めのう・貝殻などを素材とした浮き彫り。ブローチなどにする。
映画で、主要キャスト以外の脇役なども有名俳優で固めること。また転じて、作品中に有名俳優などのゲストが少しだけ出演すること。カメオ出演。 〔と同様に、浮き出ていない部分も作品として重要であることから〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カメオ
かめお
cameo

めのう、サンゴ、水晶などの宝石や貝殻や象牙(ぞうげ)などに浮彫りをしたカメオ細工。また、彫刻の手法で凹形彫刻(インタリオ)に対する凸形彫刻をいう。縞(しま)めのうや皿貝の縞を巧みに利用するもので、通常、暗色の層を背景にして、より明るい色層に浮彫りをする。おもに婦人の装身具に使われている。
 起源は紀元前4世紀末といわれ、最古のものは古代エジプトにみられる。優れた作品を生んだ古代ギリシア・ローマを経て、技法はイタリアに受け継がれ、ルネサンス期にはめのうや水晶のカメオが盛んにつくられた。一方、イタリアン・ペッシァという貝殻を用いて、浮彫りはより繊細さを増した。19世紀になると、古いカメオが珍重され、ふたたび大流行をみる。ナポレオン帝政期には装身具はもとより、インテリアにまで用いられた。今日のカメオは、背景色に像が白く浮き上がるシェル・カメオが主で、茶褐色の背景はサルドニア貝、オレンジ色はアフリカ産のコルオウラ貝、バラ色はフロリダ近海のピンク貝などを用いている。市場の大半はイタリア産が占める。図柄は貴婦人のプロフィールやギリシア神が多く、天使、花、鳥など、優雅で古典的なモチーフを踏襲している。[平野裕子]

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世界大百科事典内のカメオの言及

【貝】より

…また管状のビーズをつくり,祭礼の衣装につけた。イタリアで発達したカメオも装身具として有名であるが,これはマンボウガイ類やタカラガイ類の貝殻の色の層による違いを巧みに彫り分けたものである。 真珠層のよく発達したヤコウガイ(ヤクガイ)やアワビは,螺鈿細工の材料になった。…

【宝石】より

…スカラベ尊重の風潮と封印目的の印章の習慣が結びつき,上部はスカラベ形で下部の平面に印影を彫刻して,押印の際には石が回転できるように考案された指輪も生まれ,着用目的が重視されるようになった。この時代に導入された技術的な革新は,純粋に着用目的の宝飾石であるカメオである。その図柄の大部分は人像で,メノウの2色の層を巧妙かつ効果的に彫り分けて立体感を出している。…

【マンボウガイ(万宝貝)】より

…奄美諸島以南~熱帯太平洋,インド洋に広く分布し,潮間帯下の岩礁にすみ,ヒトデを食べる。カメオの材料になる。イタリアの名産でとくにナポリで製作が盛んで,日本にも輸入される。…

【ローマ】より

…これらは高価な金属製で,さらにダイヤモンド(指輪),真珠(耳飾),オパール,エメラルドなどの珠玉がちりばめられていた。カメオ浮彫のようなより大衆的な装身具には,オニックスや碧玉などの準宝石が用いられた。彼女たちはまた髪形の流行にも敏感で,黒髪をはやりの金髪に変えようと脱色したり,かつらを使ったりもした。…

※「カメオ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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