カリスト(英語表記)Kallisto

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「カリスト」の解説

カリスト
Kallisto

ギリシア神話ニンフアルカディアに住み,アルテミスに従って,処女のまま狩猟に日をおくっていたが,アルテミスの姿をかりて彼女に近づいたゼウスによって貞操をけがされ,妊娠したために,処女女神アルテミスの怒りに触れて雌ぐまに姿を変えられてしまった。彼女から生れた息子アルカスは,成長して彼の名にちなみアルカディアと命名された地方の王となったが,ある日,山中で狩りをしているときに雌ぐまのカリストと出会い,母と知らずにこれを射殺しようとしたので,ゼウスは母殺しの罪が犯されるのを防ぐため,アルカスもくまに変え,母子をともに天に上げて,カリストを大熊座,アルカスを小熊座にしたという。

カリスト
Callisto

木星 IVとも呼ばれる木星の第4衛星。 1610年に発見されたガリレイの四大衛星の一つ。実視等級6等,直径約 4890km,公転周期は約 16.7日。 1979年ボイジャー1,2号によって表面の写真が撮られ,隕石孔ほかに,水星盆地に似た大リング構造の存在が明らかになった。

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デジタル大辞泉「カリスト」の解説

カリスト(Kallistō)

ギリシャ神話で、アルテミスに仕えたニンフゼウスに愛されてアルカスを産んだため、ゼウスの妃ヘラによってにされた。
(Callisto)木星の第4衛星で、すべての衛星のうち8番目に木星に近い軌道を回る。1610年にガリレオ=ガリレイが発見。名はに由来。エウロパ同様、表面の氷の層の下に液体の海が存在する可能性があるとされる。直径は約4800キロ(地球の約0.38倍)。

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精選版 日本国語大辞典「カリスト」の解説

カリスト

(Kallistō) ギリシア神話のアルカディアのニンフ。女神アルテミス(ヘラ)に仕える狩人であったが、ゼウス(ジュピター)に愛されて、アルカスを生んだ。そのためアルテミスの怒りにふれ、牝熊にされた。一説に、ゼウスによって母は大熊座の星に、アルカスは牛飼座の星アルクトゥルスにされたという。

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百科事典マイペディア「カリスト」の解説

カリスト

木星の第IV衛星。1610年にG.ガリレイが発見。木星の中心から188万2940km(木星半径の26.37倍)のところをほぼ円軌道を描いて,16.689018日の周期公転。太陽系で3番目に大きな衛星で,半径は2403km。明るい縁取りのある多数の古いクレーターで覆われている。

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世界大百科事典 第2版「カリスト」の解説

カリスト【Callisto】

木星の第IV衛星。1610年,G.ガリレイによって発見された。光度は5.6等。ギリシア神話のニンフのカリストにちなんで名付けられた。木星中心より188万2860km(木星半径の26.37倍)のところをほぼ円軌道を描いて,16.689018日で公転している。半径は2403kmで太陽系で3番目の大きさをもつ衛星である。質量は1.0800×1026g(木星の5.6867×10-5倍)で,平均密度は1.84g/cm3と求められる。

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世界大百科事典内のカリストの言及

【クレーター】より

…火星の〈ヘラス盆地〉は直径が約1500kmあるが,その起源が本当にクレーターかどうかは不明である。木星の衛星カリストには〈バルハラ〉と呼ばれる多重リング型のクレーターがあるが,そのリングの外側の直径は約3000kmもあり,クレーター地形としては太陽系最大といえるかもしれない。 地球上にもクレーターは多数あったが,さまざまな地質活動によって大部分が消えてしまったと考えられている。…

※「カリスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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