カリホルニウム(英語表記)californium

翻訳|californium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カリホルニウム
californium

元素記号 Cf ,原子番号 98。周期表3族,アクチノイド元素で,超ウラン元素,超キュリウム元素の1つ。人工放射性元素で 1950年カリフォルニア大学の S.トンプソン,K.ストリート,A.ギオルソおよび G.シーボーグによりキュリウム 242の (α,2n) 反応によりつくられ,確認された。希土類元素によく似た化学的性質を示す。

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百科事典マイペディアの解説

カリホルニウム

元素記号はCf。原子番号98。超ウラン元素の一つ。1950年シーボーグらがキュリウム(図)にα粒子を当てて初めてつくった人工元素。研究の行われたカリフォルニア大学にちなんで命名。最長半減期の同立体は251Cf(約800年)である。

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世界大百科事典 第2版の解説

カリホルニウム【californium】

周期表元素記号=Cf 原子番号=98電子配置=[Rn]5f96d17s2 おもな酸化数=III人工元素の一つで,周期表第IIIA族に属するアクチノイドの一つ。知られている同位体は約10種で,そのうち半減期の最も長いものは251Cf(約800年)。1950年アメリカのトムソンS.G.Thompsonらがキュリウム242 242Cmにα粒子を衝撃させてはじめて得られたもので,この研究の行われたカリフォルニア大学とその州の名にちなんで命名された。

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大辞林 第三版の解説

カリホルニウム【californium】

アクチノイドの一。元素記号 Cf  原子番号98。超ウラン元素で同位体はすべて放射性。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カリホルニウム
かりほるにうむ
californium

アクチノイドに属する人工放射性元素。原子番号98、元素記号Cf。
 1950年カリフォルニア大学バークリー校の60インチサイクロトロンを利用して、バークリウムに続いて合成され、カリホルニウムと命名された。質量数251の同位体が最長半減期898年をもつ。ほかにもかなり半減期の長い同位体があり、質量数252の同位体は、グラム単位の規模で入手できるもっとも重い核種である。この同位体は移動可能な中性子源として、宇宙空間や深井戸での中性子放射化分析に利用される。酸化数+の状態が安定で、多くの化合物が知られている。他のアクチノイドと同じく、人体に危険であり、骨に濃縮して赤血球造成に障害を与える。[岩本振武]

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精選版 日本国語大辞典の解説

カリホルニウム

〘名〙 (californium)⸨カリホルニューム⸩ 超ウラン元素の一つ。記号 Cf 原子番号九八。人工的につくりだした元素。

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化学辞典 第2版の解説

カリホルニウム
カリホルニウム
californium

Cf.原子番号98の元素.電子配置[Rn]5f 107s2の周期表3族アクチノイド元素.6番目に発見された超ウラン元素.実験の行われたカリフォルニア大学,カリフォルニア州にちなんで命名された.1950年,G.T. Seaborg(シーボーグ),A. Ghiorsoらにより,カリフォルニア大学(バークレー校)の60 inサイクロトロンで加速した35 MeV4He原子核(α粒子)による 242Cm の衝撃で 244Cf が得られた.逐次中性子吸収(原子炉中)で得られる.249,252Cf が利用される.密度15.1 g cm-3,融点1173 ℃ の金属.第一イオン化エネルギー608 kJ mol-1(6.3 eV).通常の酸化数2~4.CfO,Cf2O3,CfO2,CfCl3がつくられた.現在,知られている同位体核種は,237~256の範囲に20種.質量数251の核種がもっとも長寿命で半減期898 y.254Cf の半減期は当初55 d とされ,超新星の光度減衰の半減期と一致するとして宇宙での合成が考えられたが,その後60.5 d と訂正されたのでこの説は根拠が不十分と考えられている.半減期2.645 y でα崩壊(97%)および自発核分裂(3%)する 252Cf は,自発核分裂の際に中性子を発生するので,ポータブル中性子源として放射化分析による現場での金,銀探索に使われる.[CAS 7440-71-3]

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世界大百科事典内のカリホルニウムの言及

【同位体】より

…(1)アメリシウムAm Uを高速α粒子(40MeV)で衝撃する。(2)カリホルニウムCf Uに加速した炭素イオンで衝撃する。(3)104番元素 Puをネオンイオンで衝撃する。…

※「カリホルニウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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