カリ岩塩(読み)カリがんえん(英語表記)sylvite

翻訳|sylvite

百科事典マイペディアの解説

カリ岩塩【カリがんえん】

塩化カリウムKClの天然の結晶。岩塩と同様な地質環境ででき,岩塩よりはるかに少ない。等軸晶系。立方体の結晶が多く,まれに八面体。ふつう無色透明だが,ときに灰色,青・・赤の淡色。物理的性質は岩塩に似る。ドイツのシュタスフルトが著名産地。肥料原料に利用される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カリ岩塩
かりがんえん
sylvite

岩塩鉱床の副成分として産する鉱物。ほかに火山昇華物として産するほか、熱水鉱脈鉱床の脈石を構成する石英中の固体包有物としても産する。岩塩以外に石膏(せっこう)や硫酸マグネシウムの鉱物と共存する。一見、岩塩とは区別しがたいが、ハンマーでたたくと、岩塩はすぐ粉末化するのに対して、カリ岩塩は表面が変形したようになって打撃を吸収し、粉末になりにくい。ドイツのシュタッスフルトは産地として有名。

[加藤 昭]

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化学辞典 第2版の解説

カリ岩塩
カリガンエン
sylvine, sylvite

シルビンともいう.塩化カリウムの鉱物名.岩塩鉱床に随伴して産生する.立方晶系.空間群Fmma0 = 0.629 nm.単位胞中に4 KClを含む.結晶構造は岩塩と同じ.硬度2.密度1.98 g cm-3.立方体,八面体の結晶または粒状・塊状として産生する.へき開は立方体の面に完全.無色または白色,ときに帯青,帯黄,帯赤色.ドイツのシュタッスフルトは産地として有名.おもにカリ肥料の原料として用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内のカリ岩塩の言及

【塩化カリウム】より

…塩化カリ,塩加ともいう。天然にはシルビン(カリ岩塩)として産出,海水中に平均0.08%含まれる。無色で結晶は立方晶系。…

※「カリ岩塩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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