キーウィ(読み)きーうぃ(英語表記)kiwi

翻訳|kiwi

日本大百科全書(ニッポニカ)「キーウィ」の解説

キーウィ
きーうぃ / 奇異鳥
kiwi

ダチョウ目キーウィ科に属する鳥の総称。この科Apterygidaeはニュージーランドの特産で、キーウィ属Apteryx1属よりなり、タテジマキーウィA. australis、オオマダラキーウィA. haastiiコマダラキーウィA. oweniiの3種に分類される。全長48~84センチメートル、体重1.35~4キログラム。雌は雄より大きい。全身褐色または灰色の粗い毛状の羽毛で覆われている。翼は退化し、飛ぶことはできない。尾も退化している。(くちばし)は細長くやや下に湾曲し、足は短いがきわめてじょうぶである。暗い森林にすみ、昼間は朽ち木の下や地下の穴の中に身を隠していて、夜間に活動する。夜行性のために、目はいくぶん退化し、嗅覚(きゅうかく)、触覚、聴覚はよく発達している。食物は土中のミミズや昆虫とその幼虫類で、嘴を泥中に深く差し込んで獲物をあさる。また、根や地上の種子や漿果(しょうか)も食べる。巣は倒木の下や地下の穴の奥につくられる。卵は白色で、1腹の卵数は通常1、2個。抱卵は雄だけが行い、卵は約75日で孵化(ふか)する。雛(ひな)は生後1週間ぐらいから自分で餌(えさ)をあさるが、大きくなるまで、雄が外敵から保護する。雄は鋭い声でキーウィと鳴く。英名のkiwiは、先住民マオリの呼び名であるが、もともとは鳴き声に由来する。キーウィはニュージーランドの国鳥で、コイン、切手、主要な産物の商標などに使われている。一時絶滅に近くなったが、今日ではかなり増えているといわれる。

[森岡弘之]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「キーウィ」の解説

キーウィ
Apteryx australis; southern brown kiwi

キーウィ目キーウィ科。ニュージーランドにのみ分布する原始的な鳥。全長 55cm。全身暗褐色の毛状の羽毛に覆われ,長いと太い脚をもつ。は退化して飛翔力がまったくなく,尾羽といえるものもない。ほかの鳥類と異なり,嗅覚がかなり発達している。森林内にすみ,おもに夜間活動して地中のミミズや昆虫類を食べて生活している。生息地は南部のフィヨードランドとスチュアート島にかぎられ,生息数も非常に少なく,国際的に保護されている。なお,キーウィ科にはほかにコマダラキーウィ A. owenii,オオマダラキーウィ A. haastii など 4種があり,これらの 5種を総称してキーウィとも呼ばれる。

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百科事典マイペディア「キーウィ」の解説

キーウィ

キーウィ科の鳥の総称。3種ある。大きさはニワトリくらい。翼や尾は小さく,その部分の羽毛も体羽と変わらず,飛べない。くちばしは長く,鼻孔はその先に開口。ニュージーランドの山地森林にすみ,夜行性。おもにミミズを食べる。木の根もとなどに穴を掘り草などを敷いて1〜3卵を産む。卵は白色で,鳥の体に比して大きく,親の体重の4分の1にも当たる。
→関連項目キウイフルーツ

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世界大百科事典 第2版「キーウィ」の解説

キーウィ【kiwi】

ダチョウ目キーウィ科Apterygidaeに属する鳥の総称。この科はニュージーランド特産の3種よりなる。3種とも形態は似ていて,タテジマキーウィApteryx australis(イラスト)は南北両島とスチュアート島に,オオマダラキーウィA.haastiiとコマダラキーウィA.oweniiはそれぞれ南島に分布する(コマダラキーウィは半化石北島から産出)。全長48~84cm,体重1.35~4kg。羽毛は毛状で粗く,羽色は褐色ないし灰色に縦斑か横斑がある。

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デジタル大辞泉「キーウィ」の解説

キーウィ(kiwi)

キウイ

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精選版 日本国語大辞典「キーウィ」の解説

キーウィ

〘名〙 ⇒キウイ

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