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南アメリカ北東部の,ベネズエラ南東部からブラジル北部,ガイアナ,スリナム,仏領ギアナにまたがる高原状の山地。面積約120万km2。ブラジル高地とともにゴンドワナ大陸の一部を形成し,世界最古の陸地の一つ。先カンブリア時代の結晶片岩,片麻岩からなる基盤を古生代,中生代の砂岩や溶岩が覆う卓状地で,小起伏の地形が広がる。ところどころに残丘やメーサが突出したり樹枝状に谷が刻まれている。古い陸塊から低地帯に移る部分にはアンヘル滝をはじめ多くの滝がある。南に高く北と西に高度を減じているため,この高地を流れる川の多くは,高地の西~北縁を流れるオリノコ川に合流する。最高峰はブラジル,ベネズエラ,ガイアナ国境のロライマ山(2810m)。金,ダイヤモンド,鉄鉱石,マンガンなどの豊富な地下資源を埋蔵するが,熱帯雨林に覆われているため開発がおくれていた。ベネズエラでは1960年にガイアナ開発公社(CVG)を設立し開発を推進している。
執筆者:柳町 晴美
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
南アメリカ大陸北部、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナおよびブラジルにまたがる山塊。ブランコ川とエセキボ川を結ぶ低地帯で東西に二分される。西部の山塊には最高峰ネブリナ山(3014メートル)やロライマ山などの高山があるが、東部の山塊はおおむね1000メートル以下の低山である。ギアナ楯状地(たてじょうち)とよばれる安定地塊で、先カンブリア時代の岩類よりなる。西部の山塊では、古期の変成岩類、火成岩類を水平に覆う先カンブリア時代の厚く堅硬な堆積(たいせき)岩層(ロライマ層)が広く分布し、これを頂上に頂いたテーブル状の孤立峰(テプイ)が多数散在している。山塊周辺部には、セロ・ボリーバル鉄山(ベネズエラ)、セラ・ド・ナビオ・マンガン鉱山(ブラジル)などの大規模な鉱山がある。
[松本栄次]
ベネズエラ内のギアナ高地は1994年、ユネスコ(国連教育科学文化機関)により「カナイマ国立公園」として世界遺産の自然遺産に登録された(世界自然遺産)。
[編集部]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…チチカカ湖を含むペルー,ボリビア地域ではアンデス山脈の幅は約600kmにも達し,広い高原を含んでいる。 北アメリカ・南アメリカ大陸の東部にはローレンシア楯状地,ギアナ高地,ブラジル高原などの古い山地があり,その基盤は古い結晶岩や結晶片岩で構成されている。ローレンシア楯状地は北アメリカ大陸北部のラブラドルからハドソン湾を囲むように広がり,五大湖北部をへて北極海諸島に至る。…
…スペイン語では〈ベネスエラ〉と発音する。
【自然,地誌】
地理的には,ベネズエラ高地,マラカイボ低地,リャノ,ギアナ高地の4地域に区分される。(1)ベネズエラ高地はアンデス山脈の北端を形成する一支脈で,さらに四つの地域に細分される。…
※「ギアナ高地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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