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クレヨン(英語表記)crayon

翻訳|crayon

百科事典マイペディアの解説

クレヨン

広義には鉛筆ないしコンテパステルなど棒状の画材のことで,フランス語ではそれらを用いた絵画をも指す。日本ではパラフィン,木蝋などと顔料を練り合わせてつくったワックス・クレヨンを指す。大正時代山本鼎による自由画教育運動の普及につれて,児童画の材料として普及した。
→関連項目絵具

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世界大百科事典 第2版の解説

クレヨン【crayon】

広義にはパステル,コンテなどを含む棒状の画材一般を指すが,日本では,狭義にパラフィン,脂肪酸,木蠟などを溶融し顔料を混和させた棒状の色彩画用具を指し,主として子どもが用いる。古くはギリシア・ローマ時代に蠟と顔料とを混和させた着色材があったという。15世紀からヨーロッパでパステルが使われ,16世紀中ごろには普及したが,19世紀末にフランスのあるパステル画家が筆を要しない棒状の画材としてクレヨンを考案し,それをコンテ社が第1次世界大戦中に商品化した。

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大辞林 第三版の解説

クレヨン【crayon】

パラフィンに顔料をまぜ、蠟ろうなどで固めて棒状にした絵の具。クレオン。 → コンテ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クレヨン
くれよん
crayonフランス語

学童用の棒状画材。原語は一般に鉛筆、鉛筆画の意味に用いられるが、歴史的には混乱したことばであり、美術技法書では、顔料の粉末につなぎ剤を加えて固めた画材の総称としている。鉛筆、パステル、粘りチョークなどを含み、レオナルド・ダ・ビンチの記述にもその初期的なものの製法がみられる。日本のクレヨンは1917年(大正6)にアメリカから輸入されたものを手本につくられ、パラフィン、木蝋(もくろう)などの油脂をつなぎ剤として熱し固めたものである。大正期、児童を手本の模写から解放して直接自然に親しませようとする自由画教育が山本鼎(かなえ)らによって提唱され、これによって全国児童の間に普及した。その後、クレパス(商品名)など、ワックスややし油をつなぎ剤とした軟質のものがつくられたが、これは、塗り重ねたりかき取ったりすることが自由で、造形の可能性に、より富んでいるため、低学年学童用としてこのほうが一般的になった。近年はクレヨンと水彩絵の具を混用した技法の教育も盛んである。[八重樫春樹]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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