クロイツァー(その他表記)Conradin Kreutzer

デジタル大辞泉 「クロイツァー」の意味・読み・例文・類語

クロイツァー(Leonid Kreutzer)

[1884~1953]ロシア生まれのピアノ奏者。1909年、ドイツへ移って活躍。のち日本定住東京音楽学校教授となり、多く門人を育てた。

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精選版 日本国語大辞典 「クロイツァー」の意味・読み・例文・類語

クロイツァー

  1. ( Leonid Kreutzer レオニード━ ) ドイツのピアニスト指揮者。ロシア生まれ。ベルリン高等音楽学校教授ののち、昭和一〇年(一九三五)から日本に永住して東京音楽学校・東京芸術大学教授となり、ピアニスト、指揮者として活躍、多くの門下を育成した。(一八八四‐一九五三

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改訂新版 世界大百科事典 「クロイツァー」の意味・わかりやすい解説

クロイツァー
Conradin Kreutzer
生没年:1780-1849

19世紀ドイツのジングシュピール作曲家。最初法律を学んだが,音楽に転じ,1804年ウィーンに出てジングシュピール《イェーリーとベテリー》(1810)により名声を確立する。シュトゥットガルト,ドナウエシンゲンの宮廷楽長を歴任した後,22年ウィーンに戻り,ケルントナートルおよびヨゼフシュタット劇場の楽長をつとめた。《グラナダの夜陣》(1834)をはじめ30曲におよぶオペラ,オラトリオ,3曲のピアノ協奏曲などを残した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロイツァー」の意味・わかりやすい解説

クロイツァー
Creuzer, Georg Friedrich

[生]1771.3.10. マールブルク
[没]1858.2.16. ハイデルベルク
ドイツの文献学者,考古学者。マールブルク大学神学哲学を,次いで文献学,文学史を修める。 1804年から 45年間ハイデルベルク大学で文献学と古代史の正教授。彼の思想は,新プラトン主義的色彩が強いが A.アルニム,C.ブレンターノ,J.ゲレスなどを指導することによって,芸術上ロマン派の運動に結実していく。また彼は神話学を学問的に基礎づけた。しかしその理論は,J.H.ボスや C.A.ロベックなどに激しく攻撃された。主著"Symbolik und Mythologie der alten Völker,besonders der Griechen" (1810~12) 。

クロイツァー
Kreutzer, Conradin

[生]1780.11.20. メスキルヒ
[没]1849.12.14. リガ
ドイツの作曲家。法律を学んだのち音楽に転向し,ウィーンでアルブレヒツベルガーに学ぶ。ウィーンのほか,シュツットガルト,ドナウエッシンゲン,ケルンなどでオペラ作曲家として活躍した。代表作は『グラナダの夜営』 (1834) 。ほかに男声合唱曲や室内楽の作品がある。

クロイツァー
Kreutzer, Leonid

[生]1884.3.13. ペテルブルグ
[没]1953.10.30. 東京
ドイツ系のロシアのピアニスト。ペテルブルグ音楽院を卒業後ドイツに移り,ピアニストおよび指揮者として活躍。 1921年ベルリン音楽学校の教授となる。 33年日本に移住,日本のピアノ界に大きな足跡を残した。著書に『ピアノ奏法』がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロイツァー」の意味・わかりやすい解説

クロイツァー
くろいつぁー
Leonid Kreutzer
(1884―1953)

ロシア生まれのユダヤ系ピアノ奏者、指揮者、音楽教育者。生地のペテルブルグ音楽院卒業後ドイツに移り、演奏活動を始める。1921~33年、ベルリン音楽大学教授。31年(昭和6)初来日。33年ナチスに追われて日本に移住、37~53年(昭和12~28)東京音楽学校・東京芸術大学教授を務め、多くのピアノ奏者を育てた。日本楽界の向上に大きく貢献した音楽家の一人。

[岩井宏之]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「クロイツァー」の解説

クロイツァー Kreutzer, Leonid

1884-1953 ドイツのピアニスト。
1884年3月13日ロシア生まれ。ペテルブルグ音楽院でまなぶ。ベルリン国立音楽アカデミー教授をへて昭和6年初来日。のち日本に永住して東京音楽学校(現東京芸大)教授となり,おおくのピアニストをそだて,指揮や演奏でも活躍した。昭和28年10月30日死去。69歳。著作に「装飾音」など。

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