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クロウメモドキ Rhamnus japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クロウメモドキ
Rhamnus japonica

クロウメモドキ科の落葉低木。山野に生え日本特産。雌雄異株。多数の枝を出し,短い枝はとげになる。樹皮はなめらかで無毛。葉は広倒卵形ないし狭倒卵形で鈍鋸歯をもち,下部の側脈は長く葉の上部まで達する。6~8月に,葉柄の基部に数個の淡黄緑色の小花が集って咲く。花弁も萼片も4枚で,雄花には4本のおしべ,雌花には1本のめしべがある。果実は堅くほぼ球形で,熟すると黒色になる。果実のつき方がモチノキ科のウメモドキに似ているのでクロウメモドキと呼ばれる。

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百科事典マイペディアの解説

クロウメモドキ

北海道〜九州の山野にはえるクロウメモドキ科の落葉低木。小枝の先は鋭い針となり,葉は柄があって対生またはややずれてつき,短枝では数枚が集まってつく。葉身は卵〜楕円形で先がとがり,縁には鋸歯(きょし)がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

クロウメモドキ【Japanese backthorn】

山地に生えるクロウメモドキ科の落葉低木で,枝の先が変形したとげをもつ(イラスト)。葉は長枝に,ややずれた対生でつくか,短枝に束生し,倒卵形で微細な鋸歯があり,微小な托葉がある。雌雄異株。花は4~5月,長枝または短枝の鱗片の葉腋(ようえき)につき,淡黄緑色で小さい。果実は倒卵状球形の核果で黒く熟し,2~3個の小核をもつ。北海道,本州,四国,九州に分布。クロウメモドキの果実を乾燥したものは鼠李子(そりし)と呼ばれ,漢方で下剤として用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クロウメモドキ
くろうめもどき / 黒梅擬
[学]Rhamnus japonica Maxim. var. decipiens Maxim.

クロウメモドキ科の落葉低木で変異に富む。枝は灰色、先に短枝が変形した鋭い刺(とげ)がある。葉は広倒卵形、長さ2~8センチメートル。花は黄緑色で、4~5月、当年に出た枝の基部に束状につく。果実は核果で黒く熟す。山地に生え、北海道から九州に分布する。変種エゾクロウメモドキは葉が大きく、裏面の脈の分岐点に毛があるもので、北海道と本州の日本海側に分布する。若葉を食用とする。漢方では干した果実を鼠李子(そりし)と称し、下剤とする。クロウメモドキ属は北半球を中心に約100種があり、日本には7種が分布する。同属のクロツバラは刺があってクロウメモドキに似るが、葉が長楕円(ちょうだえん)形で、雌雄異株である。[門田裕一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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