コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

クロス Cross, Charles Frederick

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クロス
Cross, Charles Frederick

[生]1855.12.11. ブレントフォード
[没]1935.4.15. ホーブ
イギリスの有機化学者。ロンドンのキングズ・カレッジ,チューリヒのスイス連邦工科大学およびマンチェスターのオーウェンズ・カレッジなどで学んだ。 1892年 E.J.ベバンとともにビスコースを発見した。その後もセルロースの研究に専念し,人造絹糸工業の基礎をつくった。ロイヤル・ソサエティ会員 (1917) 。

クロス
Cross, Frank Leslie

[生]1900.1.22. ホニトン
[没]1968.12.30.
イギリス国教会の神学者。オックスフォード大学の宗教哲学教授 (1944) 。クライスト・チャーチの参事 (44) 。比較宗教学などに幅広い学識をもっていたが,とりわけ教父学の分野で活躍し,1951年から国際教父学会議を組織した。"The Oxford Dictionary of the Christian Church" (57) 編集者。主著は『教父学概説』 The Early Christian Fathers (60) のほか"Religion and the Reign of Science" (30) ,"J. H. Newman" (33) ,"Anglicanism" (35,共著) など。

クロス
Cross, Henri Edmond

[生]1856.5.20. ドゥエ
[没]1910.5.16. サンクレール
フランスの画家。リールの美術学校で学び,1876年パリに出てマネの影響を受ける。 84年サロン・デ・ザルチスト・ザンデパンダン (→アンデパンダン展 ) の創立者の一人となり,G.スーラおよび P.シニャックと交わる。まもなくスーラの新印象主義理論を取入れて点描法による絵画を制作。主要作品『糸杉』 (1891,パリ国立近代美術館) 。

クロス
Cross, Richard Assheton, 1st Viscount Cross

[生]1823.5.30. ランカシャー
[没]1914.1.8. ランカシャー
イギリスの政治家。 1857年保守党議員として下院に進出。 60年銀行業に従事。 74~80年 B.ディズレーリ内閣の内相として各種の内政改革立法に貢献した。 85~86年ソールズベリー内閣の内相。 86~92年インド担当相。 86年子爵を授かる。 95~1900年国璽尚書。ビクトリア女王の個人的助言者でもあった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

クロス(cloth)

《「クロース」とも》
織物。布地。
書物の装丁に用いる加工した布。綿布やスフ織物に特殊な塗料を塗布して用いる。「クロス装」
テーブルクロス」の略。
室内の壁面・天井に貼る布や紙など。壁紙。「クロス仕上げ」

クロス(cross)

[名](スル)
交差すること。「道路がクロスする」
テニス・卓球・バレーボールなどで、コートの対角線方向に打つボール。また、その球筋。
十字架クルス
サッカーで、サイドからゴール前にパスを送ること。また、そのパス。センタリング

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

リフォーム用語集の解説

クロス

内装仕上げ材で用いる、布や合成樹脂でできたシートの事。下地材に接着剤で貼付ける。壁だけでなく、天井にも使用する。種類としては、「紙壁紙」「織物壁紙」「ビニル壁紙」「化学繊維壁紙」「無機質壁紙」「特定壁紙」の6種類がある。

出典 リフォーム ホームプロリフォーム用語集について 情報

パラグライダー用語辞典の解説

クロス

キャノピーに使われている生地のこと。ポリエステル系とナイロン系があり表面にエアー漏れを防ぐコーティングを施してある。

出典 パラグライダー用語辞典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

クロス【Charles Cros】

1842‐88
フランスの詩人,発明家。クロとも呼ばれる。独学で東洋語や物理学,機械学を身につける。ベルレーヌリラダンなどと交流し,ユーモアと不条理にみちた詩的作品を発表したが,生前は世に認められず,死後50年を経てから,ブルトンらシュルレアリストたちによって再評価された。主著《白檀の小筐》(1873),《河》(1874)など。なお,一種の色彩写真(1869)や蓄音機(パレオフォン)を発明したことでも知られ,後者はエジソンに先立つものとして評価されることもある。

クロス【Charles Frederick Cross】

1855‐1935
イギリスの化学者。ロンドン大学,チューリヒ大学に学び,ロンドンで化学コンサルタント会社を経営,1892年E.J.ベバンらとともに,セルロースを苛性ソーダ二硫化炭素で処理することにより粘液化,これを酸処理することによってセルロースが再生することを発見,のちの再生人造絹糸工業の基礎技術〈ビスコース法〉を提示した。1900年代にこの方法をもとにした工業生産の技術が相次いで開発され,ビスコース・レーヨンの本格的製造が始まった。

クロス【cross】

証券取引所における売買取引手法の一つ。同一証券会社がある銘柄につき買注文と売注文をもっているとき,自社内で付き合わせるのではなく,取引所に出して売買を成立させる取引をいう。クロス取引を行うことを〈クロスを振る〉という。証券取引所はその定款において会員に市場集中義務を課しており,また証券取引法も,取引所における売買取引の受託を受けた会員が,その売買を自己が相手方となって市場外で成立させることを禁じている。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

クロス【cross】

( 名 ) スル
交差すること。横切ること。 「上下に-する」
十字架。
サッカーで、タッチライン付近からゴール前に送るパス。センタリング。

クロス【Jaan Kross】

1920~2007) エストニアの小説家・詩人。ソビエト政権に逮捕され、八年以上を収容所と流刑地で過ごす。代表作は歴史長編の「皇帝の狂人」「マルテンス教授の出発」など。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

クロス【cloth】

壁や天井などの、石膏ボードコンクリートの下地の上に張って仕上げるシート。布製・紙製・ビニール製などがある。

出典 講談社家とインテリアの用語がわかる辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クロス
くろす
Charles Frederick Cross
(1855―1935)

イギリスの有機化学者。ブレントフォールドの生まれ。ロンドンのキングズカレッジ、チューリヒ大学、チューリヒ工科大学に学び、1878年ロンドン大学を卒業。繊維の漂白、セルロース、リグニンなどに関する研究を行った。1892年ビーバンEdward John Bevan(1856―1921)とともにビスコース繊維を発見、製造の特許を得た。さらにセルロースエステルを発見した。パルプ、製紙業界の化学的指導を行い、レーヨン工業の技術的基礎をつくった。1916年に「著しい化学工業に対する貢献」に対し化学工業協会からリサーチメダルを贈られ、1918年には染色家色彩専門家協会Society of Dyers and Colouristsのメダルを受賞。さらに化学工業協会から応用化学分野で産業の進展に功績のあった在米科学者に贈られるパーキンメダルを1923年に受賞した。[川野辺渉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

367日誕生日大事典の解説

クロス

生年月日:1823年5月30日
イギリスの政治家
1914年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典内のクロスの言及

【ハエ(蠅)】より

…また俗信としてフランスでは〈聖金曜日にニシンをつるしておくとハエが家に入らぬ〉という。19世紀の詩人C.クロスの作品の中でもっとも人口に膾炙(かいしや)している《燻製ニシン》という詩の場合にも,その底ではおそらくこうした俗信とかすかにつながっているのであろう。ハエに関する文学としては中国に,宋の欧陽修の《憎蒼蠅賦》があり,イギリスのW.ブレークの《蠅》がある。…

【交雑】より

交配のうちとくに雑種の形成を目的として行われるものをいう。狭義には特定の遺伝子およびその対立遺伝子に関してそれぞれ同型(ホモ)であるような2個体間の交配をいうが,一般には遺伝的構成の異なる2個体間の交配についてもこの語を用いることが多い。この場合には生じた雑種第1代F1は遺伝子型,表現型とも必ずしも同一になるとは限らない。【阪本 寧男】…

【十字】より

…2本またはそれ以上の線が交差している図形の総称。古くから宗教的象徴として用いられてきたもので,その形状により主として次の4種類に分けられる。 (1)中心から広がる4本の線の長さが等しい正十字(またはギリシア十字),マルタ十字とよばれるものなど。この十字はアッシリアでは天空神アヌの象徴で,円と8本の光線を伴い太陽や星をあらわすものとしても使用され,ギリシアでは太陽神アポロンの象徴,ローマでは星の輝きをあらわすものとされた。…

【交配】より

…生物の雌雄の生殖器官の合着(かけ合わせ)によって,次の世代ができること。交雑ともいうが,交雑は後述の異系交配と同じ意味で用いることが多い。多くの動物では,交配によって子孫を作ることが古くから知られていた。しかし植物では一見行動を伴わないので,一般の植物にも雌雄性があってその交配によって種子ができることに近代まで気づかなかった。ただ,古代バビロニアでナツメヤシが雄株の花粉によって雌株に実を結ぶことが知られていた例もある。…

※「クロス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

クロスの関連キーワードクロスレート(Cross Rate)交差要件(クロス・コンプライアンス)ゴールデンクロス・デッドクロスクロスハンド(ライズアップ)リバースハンドライズアップ白馬クロスカントリー競技場トビアス フレドリクソンクロス・タビュレーションクロスカントリーマラソンリンゼイ ジャコベリスミヒャエル シュミットヘテロカップリング反応クロス アドバンテージマルチプラットフォームクロス タウンゼントクリストフ ザウザーハイブリッドバイクニーノ シュルターストラトフォードマルチブラウザー

今日のキーワード

ムガベ大統領

1924年、英植民地の南ローデシア(現ジンバブエ)生まれ。解放闘争に参加し、80年にジンバブエを独立に導いた。同年から首相、87年から大統領として実権を握り続けた。2000年以降は白人農場主の農園を強...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

クロスの関連情報