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グリコーゲン グリコーゲンglycogen

翻訳|glycogen

7件 の用語解説(グリコーゲンの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グリコーゲン
グリコーゲン
glycogen

動物デンプンブドウ糖 (D-グルコースともいう) を構成糖とする多糖。動物に摂取された糖は肝臓でグリコーゲンに変えられて貯蔵され,このグリコーゲンがさらに分解され,筋肉などに移動してエネルギー源として働く。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

グリコーゲン(glycogen)

グルコース(ぶどう糖)の高次多糖類。無味無臭の白色の粉末。動物の肝臓・筋肉に多く含まれ、分解されてぶどう糖となり、血糖量を維持する一方、筋肉その他の組織のエネルギー源となる。糖原質

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

グリコーゲン

動物のほとんどの細胞に広くみられる多糖類で,動物デンプンともいわれる。肝臓,筋肉には特に多い。無味,無臭の白色粉末で,水に可溶,フェーリング液を還元せず,ヨード反応は褐〜赤色。
→関連項目解糖血糖コリ炭水化物疲労ベルナールルロアール

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栄養・生化学辞典の解説

グリコーゲン

 グルコースを構成糖とするホモグリカングルカン)で,動物の貯蔵多糖.肝臓,筋肉に分布.グルコースの結合はα1→4,α1→6.後者の結合で分枝構造を作る.糖質を含む食事を摂取すると肝臓での合成が活発になり,量が増加する.インスリングリコーゲン合成酵素を活性化して合成を促進する.

出典|朝倉書店
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世界大百科事典 第2版の解説

グリコーゲン【glycogen】

動物のほとんどあらゆる細胞にみられる多糖で,一部の植物にもみられる。D‐グルコースがα‐1,4‐グリコシド結合で直鎖状につながったもので,随所にα‐1,6‐結合の枝分れが存在する。肝臓および筋肉にとくに多く,ブドウ糖(D‐グルコース)の貯蔵形と考えることができる。血液中のブドウ糖量(血糖値)が上昇すればグリコーゲンの合成が促進され,血糖値が低下すればその分解が促進され,つねに適当量の血糖値が保たれて適度のブドウ糖の分解,すなわちエネルギー生産が起こるようになっている。

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大辞林 第三版の解説

グリコーゲン【Glykogen】

動物の肝臓・筋肉などに含まれる多糖類の一。容易にブドウ糖にかわり、動物のエネルギー源として重要な役割を果たす。単離すれば白色・無味無臭の粉末として得られる。糖原質。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グリコーゲン
ぐりこーげん
glycogen

D-グルコース(ブドウ糖)の重合体で、おもに動物の細胞中に存在する貯蔵多糖類。1857年にフランスのC・ベルナールが肝臓成分として発見した。ヒトの肝臓中には、その乾燥重量の約6%、筋肉中には0.6~0.7%程度含まれ、筋肉が運動するときに消費される。バクテリアやカビなどにもみいだされる。グリコーゲンは白色粉末で、無味無臭、水に溶けるがエタノールエチルアルコール)やアセトンには溶けない。ヨウ素を加えると褐色ないし赤ぶどう酒のような色になる。肝臓を擦りつぶしてトリクロロ酢酸で抽出し、その液にエタノールを加えると、粗(そ)グリコーゲンが白色沈殿物として得られる。構造は、グルコースがα(アルファ)-1,4結合で十数個結合した直鎖が、相互にα-1,6結合で複雑につながったものである。分子全体としては枝分れの多い球状の形をとり、分子量は数百万である。構造がアミロペクチンに類似しているが、直鎖部分がアミロペクチンに比べて短い。
 グリコーゲンの生合成は、グリコーゲンシンターゼという酵素によって触媒される。この酵素はウリジン二リン酸(UDP)グルコースからグルコース1分子をグリコーゲン鎖の末端に運び、直鎖状に延長していく。このとき新たに生ずるグルコシド結合は、α-1,4結合である。枝分れ部分のα-1,6結合は、別の酵素アミロ-1,4→1,6-トランスグリコシダーゼの働きによって生ずる。すなわち、適当な位置でα-1,4結合を切断し、生じた断片を分子の他の部分にα-1,6結合として移すわけである。また、グリコーゲンは細胞内ではホスホリラーゼ(フォスフォリラーゼ)という酵素によって分解され、グルコース-1-リン酸を生成する。さらに、種々のアミラーゼもグリコーゲンを分解する。
 細胞のエネルギー源となるグルコースを、安定で、しかも必要に応じてすぐ取り出せるような形で貯蔵しておくことが、グリコーゲンの機能であり、その生合成は細胞がエネルギー源を倉庫に蓄えることであるし、分解は倉庫から運び出すことを意味する。したがって、グリコーゲンの生合成と分解の速度がどのように調節されているかということは、エネルギー代謝の制御という面から、きわめて興味ある問題である。その機構のうち、分解の促進、合成の抑制に関しては次のようになる。エピネフリン、グルカゴンなどのホルモンが細胞膜の受容体に作用すると、GTP(グアノシン三リン酸)結合タンパク質の活性化を介してATP(アデノシン三リン酸)からサイクリックAMPをつくる酵素が活性化される。サイクリックAMPはタンパク質をリン酸化する酵素群を活性化し、その働きでホスホリラーゼが活性化され、グリコーゲンシンターゼが不活性化されるわけである。[村松 喬]
 食肉では、肉の熟成の途中でグリコーゲンが解糖作用で分解され乳酸となるので、グリコーゲン含量は普通0.5%以下であるが、馬肉はそれを多く含んでいるのが特徴で数%に及ぶ。また肝臓では条件によって異なるが、牛・豚では3~4%である。貝類にも含まれ、とくにカキは5%に及ぶ。植物、微生物にも存在し、スイートコーンや糖質米などはデンプンとともに植物グリコーゲンを含む。[不破英次]
『E・A・ニューズホーム、A・R・リーチ著、野口知雄・城戸亮監訳『医科生化学』(1986・講談社) ▽中村道徳・貝沼圭二編『澱粉・関連糖質酵素実験法』(1989・学会出版センター) ▽H・F・ギルバート著、太田英彦・原諭吉訳『ベーシックコンセプト 生化学』(1995・朝倉書店) ▽茅野春雄文、下田智美絵『わたしの研究 虫はどのように冬を越すのか?』(1995・偕成社) ▽井村裕夫・中村桂子ほか編『分子医科学シリーズ3 動的な反応の場としての生体』(1996・メジカルビュー社、グロビュー社発売) ▽Fred Brouns著、樋口満監訳『スポーツ栄養の化学的基礎』(1997・杏林書院) ▽浦上千晶ほか著、赤木真二写真『サッカーコンディショニングの科学――科学的分析に基づいたコンディショニングの方法』(1999・東京電機大学出版局) ▽香川芳子監修、岩崎啓子献立プラン・料理作成『食事で肝硬変、肝がんを防ぐ慢性肝炎の人の朝・昼・夕献立カレンダー』(1999・女子栄養大学出版部) ▽J. G. Salway著、麻生芳郎訳『一目でわかる代謝』(2000・メディカル・サイエンス・インターナショナル) ▽D・ヴォードほか著、田宮信雄ほか訳『ヴォード基礎生化学』(2000・東京化学同人) ▽臓器灌流研究会編『臓器灌流実験講座』(2000・新興医学出版社) ▽トレーニング科学研究会編『競技力向上のスポーツ栄養学』(2001・朝倉書店)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のグリコーゲンの言及

【多糖】より

…その機能は主としてエネルギーの貯蔵と形態構築の二つであり,前者の役割をする多糖を特に貯蔵多糖と呼ぶ。貯蔵多糖の代表例はグリコーゲンデンプンイヌリンである。コンニャクの球茎の貯蔵多糖はグルコマンナン(マンナン)と呼ばれ,マンノースとグルコースからなる。…

【炭水化物】より

…単糖の例としてはブドウ糖(グルコース),ガラクトース,また少糖の例としてはグルコースが2分子結合した麦芽糖(マルトース),グルコースと果糖(フルクトース)が結合したショ糖(砂糖),グルコースとガラクトースが結合した乳糖(ラクトース)をあげることができる。多糖にはデンプングリコーゲンセルロースなどがある。
[単糖と多糖の関係]
 グルコースとデンプンを例にとって説明する。…

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