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ケトレ Quetelet,Lambert-Adolphe-Jacques

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ケトレ
Quetelet,Lambert-Adolphe-Jacques

[生]1796.2.22. ガン
[没]1874.2.17. ブリュッセル
ベルギーの数学者,統計学者,天文学者。 P.ラプラスと J.フーリエの影響で確率論に興味を寄せ,1835年に統計学の歴史にとって画期的な『人間とその能力の発展について-一つの社会物理学試論』を刊行し,名声を得た。フランスの犯罪者などについて統計学の新しい技法を駆使しながら詳細に論じたもので,社会科学の研究に数学的手法が大々的に用いられる先駆となった。 19世紀の実証主義的精神の体現者とみなされる。

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百科事典マイペディアの解説

ケトレ

ベルギーの統計学者,天文学者。ラプラスの影響を受け,地球物理学とともに人間社会の物理学を研究,統計学を使って社会現象の法則性を導き出した。社会体制の重心を平均人という観念におき,政治や道徳もこの観念から説明し,統計学,道徳科学の基礎をすえた。
→関連項目人口

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世界大百科事典 第2版の解説

ケトレ【Lambert Adolphe Jacques Quetelet】

1796‐1874
ベルギーの統計学者。最初,数学,天文学を学び,天文台長となったが,後には統計学の諸分野で活躍,近代統計の父と呼ばれている。彼は主著《人間について》(1835)のなかで,人間および社会の各現象においても物理現象と同じような統計的法則性がみられることを指摘し,大きな影響を与えた。そして統計を用いて,人間および社会に関する精密科学〈社会物理学〉を打ち立てようとし,そのための方法として〈平均人〉の概念を提唱した。

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大辞林 第三版の解説

ケトレ【Lambert Adolphe Jacques Quetelet】

1796~1874) ベルギーの統計学者・天文学者。統計学的方法を人間研究に用い、国勢調査の企画を標準化することに貢献。著「社会物理学」など。

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世界大百科事典内のケトレの言及

【数理統計学】より


[記述統計学]
 一方,実用面からの要請で,多数のデータを統計的に扱う記述統計学の手法が開発された。なかでも有名なのはベルギーの学者L.A.J.ケトレの貢献である。彼はヨーロッパのあちこちに散らばった地点で,天文学,測地学および気象学的な同時観測を始めた。…

【統計】より

…すなわち国勢調査が18世紀にまず北ヨーロッパで,ついで19世紀初めにはヨーロッパのおもな国々で行われるようになり,人口の正確な大きさが知られるようになった。官庁統計の改善に大きく貢献したのはL.A.J.ケトレであって,国際統計会議(第1回は1853年)を開催し,統計の普及と進歩に努力した。19世紀中ごろには先進諸国の統計制度は整備された。…

【統計学】より

…それは後にC.F.ガウス,P.S.ラプラスによって体系化され,誤差を含んだ測定値を処理するための最小二乗法が作られた。これらの流れを総合して近代的な統計学の概念を確立したのはL.A.J.ケトレである。彼は統計的方法に基づく社会認識の精密な科学としての〈社会物理学〉を構想する一方,統計の普及と官庁統計の確立,統計における国際協力にも努めた。…

※「ケトレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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