ロシア連邦,シベリア北東部のコリマ川沿岸平野の名。また同地にある強制収容所群の総称。この地の収容所は1932年に一般囚人用に造られ始めたが,37年より大量テロルの犠牲者を送り込む代表的な収容所となった。囚人たちはウラジオストクから囚人船でオホーツク海を運ばれ,マガダンに上陸させられ,さらに内陸のこの地域へ送られた。-60℃の酷寒の地で,ときに13~16時間も続く金鉱や木材伐採場での労働は過酷なものであった。38年には収容所側の命令で4万人以上の囚人が銃殺された(その責任者ガラーニンは翌年銃殺されている)。この収容所の生活についてはこの地で18年間を過ごしたギンズブルグEvgeniya Semyonovna Ginzburg(1906-77)の回想《けわしい行路》(1967。邦訳《明るい夜 暗い昼》)が貴重な証言を残している。
執筆者:和田 春樹
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メキシコ南西部、コリマ州の州都。コリマ火山の南、標高458メートルのコリマ盆地に位置する。人口11万9639(2000)。スペイン統治以前はインディオのコリマン王国の領地で、1922年サンドバルによって征服された。周辺は熱帯農業地域で、サトウキビ、綿花、タバコの栽培が盛んである。1941年コリマ火山の爆発で多数の死者を出した。
[高木秀樹]
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