コンゴーレッド(英語表記)Congo red

翻訳|Congo red

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コンゴーレッド
Congo red

直接染料の一種。 1884年に,媒染をしないで木綿を染色できる染料としてつくり出された最初のもの。以後多くの直接染料の合成に寄与した。暗赤色粉末で水溶液は赤色。酸性水溶液では青紫色に変る。鮮明で安価であるが堅牢度が弱い。薬品指示薬などにも利用される。

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栄養・生化学辞典の解説

コンゴーレッド

 C32H22Na2N6O6S2 (mw696.68).

 水,アルコールに溶ける酸性のアニリン系のアゾ色素.

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世界大百科事典 第2版の解説

コンゴーレッド【Congo red】

(化学式)アゾ染料の一種で,染色法からは直接染料に分類される。この染料は,1884年にベッティガーP.Böttigerが発明した木綿によく染着する最初の赤色アゾ染料として,歴史的意味をもっている。ベンジジンをテトラゾ化し,これにナフチオン酸をカップリングさせて合成する。木綿,レーヨン,羊毛などの染色に使用されたが,堅牢度も低いことと,中間物であるベンジジンが発癌物質であるため,現在は製造も使用もされていない。

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世界大百科事典内のコンゴーレッドの言及

【合成染料】より

…しかし工業的な意味では,繊維を染色する染料,着色を目的とする有機顔料においては,天然染料は完全に合成染料に置きかえられてしまった。合成染料は1856年イギリスのW.H.パーキンがアニリンから赤紫色染料モーブを合成したのが端緒になり,80年にはドイツのJ.F.W.A.vonバイヤーにより天然の藍の主成分であるインジゴが合成され,4年後にはベッティガーP.Böttigerにより赤色の直接アゾ染料であるコンゴーレッドが,さらに1901年にはドイツのボーンR.Bohnにより青色の高級建染染料であるインダントロン(インダンスレン)の合成が行われた。これらはいずれも,合成染料の歴史上画期的な出来事であった。…

※「コンゴーレッド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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