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コース Causses

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コース
Causses

フランス南西部,マシフサントラル(中央山地)南西に広がる石灰岩台地。標高 900~1200m,河川が深い峡谷を刻んでいる。グランコースはアベロン県ロゼール県にまたがり,低位のコースデュケルシーはロト県に広がる。南北は約 100kmあり,台地上は樹木のないカルスト地形で,礫の多い岩だらけの土地が多い。人口は少なく,わずかに牧羊がみられ,ミヨーは古くから羊毛工業の中心。近代以降は革手袋の産地である。タルン川やアベロン川の峡谷は奇岩,渓流が美しく,アバンと呼ばれる甌穴群もあって,多くの観光客を集め,この地方の重要な収入源となっている。集落は台地上にはほとんどみられず,谷筋に集中する。2011年,この地方とセベンヌ地方(→セベンヌ山脈)でみられる地中海式農業の景観が世界遺産の文化遺産に登録された。

コース
Coase, Ronald

[生]1910.12.29. イギリス,ミドルセックス
[没]2013.9.2. アメリカ合衆国,イリノイ,シカゴ
イギリス生まれのアメリカ合衆国の経済学者。フルネーム Ronald Harry Coase。1932年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスを卒業。1951年ロンドン大学で博士号を取得。その後アメリカに移住,1964~81年シカゴ大学ロースクール教授,のち名誉教授。経済主体としての企業の制度的特性を明らかにし,経済の資源配分において果たす役割を解明した。その際,取引費用に注目し,伝統的な経済学では無視されていたさまざまな取り引き上のコストを考慮に入れ経済学に新しい指針を示した。またコースの定理と呼ばれる権利の割り当てなどの法的決定と,経済の資源配分の効率的結果との関係を明らかにする枠組みを確定した。経済の制度的構造において取引費用や所有権のもつ重要性を解明し,経済学の発展に寄与した功績により,1991年ノーベル経済学賞を受賞。1996~97年,自身で創設した国際新制度派経済学会の会長を務めた(→新制度学派)。主要論文『企業の性質』The Nature of the Firm(1937)および『社会的費用の問題』The Problem of Social Cost(1960)は,しばしば引用される文献で,論文集『企業・市場・法』The Firm, the Market, and the Law(1988)に収められている。

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デジタル大辞泉の解説

コース(course)

進んで行く道筋。進路。針路。水路。「台風のコースが東にそれる」
運動競技で、定められた通路・進路。陸上競技の競走路、水泳の競泳路、ゴルフの競技路など。
野球で、投手の投球の通る道筋。「低めのコースをつく」
行動の方針・方向。「堅実なコース
人生の経歴。過程。「出世コースを歩む」
教育・研修・訓練などの課程。教科。「ドイツ語コース」「初級者コース
西洋料理で、順に出される一品。「フルコース

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百科事典マイペディアの解説

コース

英国出身の経済学者。シカゴ大学名誉教授。シカゴ学派の重鎮。企業を単なる生産関数としてでなく,市場と並んで資源配分を行う組織であると主張した。また,経済活動に伴う〈取引費用〉の存在を初めて指摘し,後の新制度派経済学,もしくは取引費用の経済学の先駆となった。
→関連項目産業組織論

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

岩石学辞典の解説

コース

規則的な薄い層または薄層(seam)[Arkell & Tomkeieff : 1953].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典の解説

コース【course】

あらかじめセットになっていて、順番に出される一連料理

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

大辞林 第三版の解説

コース【course】

進んで行く時にたどる一定の道筋や順序。進路。 「登山-」 「 -を北に変える」 「 -をはずれる」
スポーツの競技を行う、区分けされた進路。
その中から選択するように設定された枠組や過程。 「 A -を選ぶ」 「大学受験-」
物事が進行する道筋。 「エリート--」 「お定まりの-」
西洋料理で、一組になった料理。 「フル--」 「食事を-で頼む」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コース
こーす
Ronald Harry Coase
(1910―2013)

新古典派シカゴ学派の重鎮。ロンドン郊外のウィレスデン生まれ。1932年ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス(LSE)を卒業し、リバプール大学、LSEなどで教え、1951年にLSEで博士号を取得した。同年アメリカに移住し、バッファロー大学、バージニア大学、シカゴ大学の教授を歴任し、1979年からシカゴ大学名誉教授。「取引コスト」の概念を導入し、ミクロ経済学で企業の役割を理論づけたほか、環境問題の解決に影響を与えた「コースの定理」でも知られる。1991年に、「経済の制度的構造・機能における所有権の重要性を発見し、明確化」したことにより、ノーベル経済学賞を受賞した。
 1937年の論文「The Nature of the Firm」で、市場を利用するには情報入手、契約、検査、紛争処理などのさまざまな取引コストを考慮する必要があるとし、取引コストを負担する企業の存在意義を積極的に評価することにより、企業理論を発展させる契機となった。1960年の論文「The Problem of Social Cost」では、公害など外部不経済があっても取引コストがなければ、発生者と被害者の自発的交渉によって、発生者に責任を負わせるかどうかに関係なく、最適な資源配分が達成され、経済的資源の問題は市場が解決するとの「コースの定理」を導いた。税制、補助金、規制といった政策ではなく、自由交渉によっても外部不経済問題を解決できると主張した。この二つの論文は、1988年出版の主著『The Firm, the Market, and the Law』(『企業・市場・法』)に収録されている。
 コースの定理は当事者間の自発的交渉の結果生じる最適性の命題として知られており、市場メカニズムが機能する領域が想像よりも大きいことを示す。コースの定理によって、法制度と経済分析の関係を考察する法経済学という新しい学問が確立した。[金子邦彦]
『宮沢健一・後藤晃・藤垣芳文訳『企業・市場・法』(1992・東洋経済新報社)』

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