サンショウウオ(山椒魚)(読み)サンショウウオ

百科事典マイペディアの解説

サンショウウオ(山椒魚)【サンショウウオ】

サンショウウオ目(有尾目)のうちサンショウウオ科,アンビストマ科,プレソドン科に含まれる両生類の総称。体は長く,よく発達した尾は,変態後も消失することなく一生残る。体長は大きいもので20cm,小さいもので10cmぐらい。体色は一般に暗緑褐色のものが多い。普通,ほぼ同大の四肢があり,前肢に4本,後肢に5本の指をそなえる。呼吸は肺と湿った皮膚とで行うが,ハコネサンショウウオのように急流性の種では肺を欠くものがある。性質はきわめておとなしく,夜行性で昼間は湿った倒木や石の下などに潜んでいる。ミミズや昆虫などの小動物や魚の卵などを捕食。産卵期には水中に集まり,体外受精を行う。幼生には外鰓と側線系があり,変態後消失するが,アホロートルのように幼生成熟をするものも知られる。日本にはカスミサンショウウオ(絶滅危惧II類(環境省第4次レッドリスト)),クロサンショウウオ(準絶滅危惧(環境省第4次レッドリスト))など15種が知られ,琉球列島には分布しない。→オオサンショウウオ

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世界大百科事典 第2版の解説

サンショウウオ【サンショウウオ(山椒魚) salamander】

サンショウウオ目(有尾目)のうちサンショウウオ科Hynobiidae,トラフサンショウウオ科Ambystomidae,アメリカサンショウウオ科Plethodontidaeほか2科に含まれる両生類の総称。自衛のために皮膚腺から分泌される液がサンショウのにおいがすることからこの名がある。英名が〈トカゲのような生物〉を意味するように,形態はトカゲ型で,原則として四肢が発達する。前・後肢はほぼ同大で,原則として前肢の指が4本,後肢の指は5本。

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