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シカゴ美術館 シカゴびじゅつかんArt Institute of Chicago

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シカゴ美術館
シカゴびじゅつかん
Art Institute of Chicago

アメリカ合衆国,シカゴにある,美術館,美術研究所,演劇学校などを含む総合研究施設。1879年に 1866年設立のシカゴ・デザイン学校 Chicago Academy of Designからシカゴ美術学校 Chicago Academy of Fine Artsとして独立し,1882年現名称に改称。1893年現在地に移転した。収蔵品は 30万点をこえ,コレクションはヨーロッパ,アメリカ,東洋の美術作品のほかアフリカ,プレ=コロンビア(→プレ=コロンビア美術)の作品まで幅広い。地元の収集家たちの寄贈により,特に印象派(印象主義)を中心とする近代フランス絵画の名作も多数有する。ジョルジュ・ピエール・スーラの『グランド・ジャット島の日曜日の午後』をはじめ,クロード・モネ 32点,ピエール・オーギュスト・ルノアール 20点,パブロ・ルイス・イ・ピカソ 19点など。日本美術のコレクションも,ボストン美術館に次ぐ規模をもつ。

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デジタル大辞泉の解説

シカゴ‐びじゅつかん〔‐ビジユツクワン〕【シカゴ美術館】

Art Institute of Chicago》米国シカゴにある美術館。西洋の絵画・彫刻・写真作品だけでなく、中国の陶磁器や日本の浮世絵など幅広いコレクションをもつ。また美術学校と図書館を併設し、美術研究の拠点としても名高い。

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百科事典マイペディアの解説

シカゴ美術館【シカゴびじゅつかん】

シカゴにある美術館で,美術学校も含む。シカゴ・デザイン学校から1979年に独立したシカゴ美術学校を前身とする。グレコレンブラントハルスらの大家に加え,19世紀のフランスおよび米国絵画の収集で知られる。
→関連項目シカゴ

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世界大百科事典 第2版の解説

シカゴびじゅつかん【シカゴ美術館 Art Institute of Chicago】

シカゴのミシガン街にある美術館。アメリカ中西部における最大の美術館で,19~20世紀のフランスとアメリカの美術を中心に収集,展示を行っている。1879年開館し,93年シカゴ・世界コロンビア博覧会終了後,博覧会に使われた現在の建物に移転した。パーマー,エディ,バートレット,フィールドなどからの寄贈による近代フランス美術コレクションは,コロークールベをはじめ,ミレーを核とするバルビゾン派,マネ,ドガ,ピサロなどの印象派,またゴーギャン,ゴッホ,セザンヌ,スーラ(《グランド・ジャット島の日曜日の午後》),フォービスムまでを含むもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シカゴ美術館
しかごびじゅつかん
Art Institute of Chicago

メトロポリタン美術館、ボストン美術館と並んでアメリカを代表する美術館の一つ。30万点以上の作品を収蔵し、常時2000点以上の作品を展示する。アート・インスティテュート(美術研究所)という正式名称の示すとおり、美術学校や複数のアーカイブを有する美術図書館を併設しており、美術館としてだけではなく、美術研究の拠点としても世界有数のものとなっている(ここでいうアーカイブとは、ある主題にかかわる可能な限りすべての資料を、市場価値や素材、制作年や発行年を問わずに収集、分類し、保管しておくところ)。前身は1866年に創設されたシカゴ・デザイン学校。これを基盤として79年にシカゴ美術学校が設立され、82年には包括的な活動を強調するために現在の名称となった。アメリカン・ボザール様式の外観をみせる本館は、1893年に開催されたシカゴ万国博覧会(コロンビア博覧会)に際し、将来美術館として使用することを前提として建造されたものである。以後たび重なる増改築を実施し、現在では三つの建物で巨大な展示スペースを確保している。1992年には屏風(びょうぶ)のコレクションのための一室を安藤忠雄が新たに設計、99年には新棟と庭の設計を含む地域一帯の整備計画にイタリアの建築家レンゾ・ピアノを選出した。
 収蔵品は、ヨーロッパ、アメリカの絵画、彫刻、写真、建築、工芸、水彩・素描、版画のほか、日本の浮世絵、中国・インドの絵画彫刻を主としたアジア美術など多岐にわたる。これらのコレクションの形成には収集家の寄贈によるところが大きく、たとえばシカゴ万博の陰の立て役者でもあった不動産王ポッター・パーマーPotter Palmer(1826―1902)の夫人ベルタ・オノレ・パーマーBertha Honor Palmer(1850―1918)によるフランス印象主義のコレクション、写真家アルフレッド・スティーグリッツの近代アメリカ芸術を中心としたスティーグリッツ・コレクション、ジョルジュ・スーラやフィンセント・ファン・ゴッホを含むフレデリック・バートレットFrederick Clay Bartrett(1873―1953)の20世紀初頭の絵画コレクション、日本の浮世絵や中国のブロンズ彫刻を中心としたクラレンス・バッキンガムClarence Buckingham(1855―1913)のコレクション、そしてジュリアン・レビーJulien Levy(1906―81)のシュルレアリスムのコレクションは、各分野におけるこの美術館の名声を不動のものとしている。なかでも印象派、後期印象派のコレクションは世界随一のもので、オーギュスト・ルノアールの『テラスにて』、クロード・モネの『サン・ラザール駅』、ゴッホの『アルルの寝室』、ポール・セザンヌの『リンゴの籠(かご)』、そして寄贈者の遺言により門外不出となったスーラの『グラン・ジャット島の日曜日の午後』などがある。また20世紀アメリカ美術では、エドワード・ホッパーやジョゼフ・コーネルの作品が秀でている。建築でも、当地の建築家ルイス・ヘンリー・サリバンやフランク・ロイド・ライトなどのドローイングのコレクションが耳目を集めている。[保坂健二朗]
『シカゴ美術館編『世界の美術館28 シカゴ美術館』(1970・講談社) ▽鈴木重三ほか解説『浮世絵聚花4~6 シカゴ美術館1~3』(1978~80・小学館) ▽国立国際美術館編・刊『芸術としての写真――その誕生から今日まで シカゴ美術館のコレクションから』(1984) ▽大阪市立東洋陶磁美術館・出光美術館編『シカゴ美術館 中国美術名品展』(1989・大阪市美術振興協会) ▽『ラミューズ16――世界の名画と美術館を楽しむ シカゴ美術館』(1993・講談社) ▽新潟県立近代美術館ほか編『シカゴ美術館展――近代絵画の100年』(1994・朝日新聞社) ▽『週刊世界の美術館22 シカゴ美術館(アメリカ)』(2000・講談社)』

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