dicysteine.C6H12N2O4S2(240.30).含硫α-アミノ酸の一つ.タンパク質構成アミノ酸として,また遊離の形で生物界に広く分布している.ペプチド鎖を架橋して特有の立体構造を保つうえで役立ち,還元されてL-システインとなり生理的に重要な役割を果たしている.毛髪の加水分解液から等電点で析出させて分離する.天然のR(L)形は六方晶系,小板状結晶.融点260~261 ℃(分解).
-223.4°(1.0 mol L-1 塩酸).pKa1 1.65,pKa2 2.20,pKa3 7.85,pKa4 9.85.栄養的には必須アミノ酸ではないが,医薬品,化粧品として用いられる.[CAS 56-89-3]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…また,可鍛性のある白金を得る精製法を確立し,光学機器の十字線などに用いられるごく細い白金線(ウォラストン線)を作った。精度の高い反射式ゴニオメーター(測角器)を作り結晶学に貢献,さらに,方解石の直角プリズムを2個はり合わせた偏光プリズム(ウォラストンプリズム)や,2枚のレンズをはり合わせて収差を除いたウォラストンレンズなど数多くの光学機器の改良や発明があり,このほかにも太陽スペクトルの黒線を観測したり,アミノ酸の一種であるシスチンを発見するなど,彼の業績は広範囲にわたっている。【川合 葉子】。…
※「シスチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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