ジョージ(5世)(読み)じょーじ(英語表記)George V

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジョージ(5世)」の意味・わかりやすい解説

ジョージ(5世)
じょーじ
George V
(1865―1936)

イギリス王(在位1910~36)。エドワード7世の次子。海軍で少年期、青年期を送った。1910年、自由党が優勢な下院と保守党が優位を占める上院との間の争いが激化しているさなかに、父王の死によって王位につき(兄は1892年に死去)、上院の力の削減につながる方策に同意した。第一次世界大戦および戦後にわたる在位期間中、イギリスの政治構造は大きく変化したが、31年の「挙国内閣の成立に際して彼が積極的役割を演じたことは、国制上の国王権限をめぐる論議の的となった。なお、在位中(1917)、王家の名がサックス・コーバーグ・ゴータ家からウィンザー家と改称されウィンザー朝となった。

[木畑洋一]

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旺文社世界史事典 三訂版 「ジョージ(5世)」の解説

ジョージ(5世)
George Ⅴ

1865〜1936
イギリス王(在位1910〜36)
エドワード7世の次男。在位中,第一次世界大戦が起こり,アイルランド自治領となった。困難な時代に公正な立憲君主として政治の安定につとめ,よく王室権威を保った。第一次世界大戦中の1917年,王家の名を敵国ドイツ名のハノーヴァーから,ウィンザーに改めた。

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