百科事典マイペディア 「スズ(錫)」の意味・わかりやすい解説 スズ(錫)【すず】 元素記号はSn。原子番号50,原子量118.710。融点231.928℃,沸点2603℃。青銅として最も古くから使用された金属元素の一つ。灰色スズ(αスズ,等軸晶系),白色スズ(βスズ,正方晶系),γスズ(斜方晶系)の3種の同素体があるが,常温で普通に見られるものは白色スズ。空気中で安定で展延性に富む。酸,熱苛性アルカリ水溶液に可溶。主要鉱石はスズ石。選鉱して品位60〜70%とした精鉱を乾式還元製錬して粗スズとし,電解精製で品位99.98%以上にする。スズめっき(主としてブリキ)は用途が広い。合金には青銅,砲金,はんだ,軸受合金,活字合金,各種易融合金などがある。→関連項目非鉄金属 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報