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鉄以外の金属の総称。学術上の性質による区分ではなく、近代社会において鉄が圧倒的な量を占めているために、慣習的に鉄のみを単独に取り扱い、それ以外と区別するために生じた分類。このなかには、きわめて古くから利用されている銅(その合金も含む)、亜鉛、鉛、スズ、金、銀などがある。そのほか、鉄と同じ構造用材料として利用されているアルミニウム、マグネシウム、チタン(いずれも比較的近年になり実用化された)、また半導体基板材料としてのゲルマニウムやシリコンなども含まれる。現在の産業上の主役としては銅、アルミニウム、亜鉛、鉛、スズ、ニッケル、マグネシウムなどがある。
非鉄金属のなかには、その製錬過程で公害問題をおこすおそれのあるものが多数含まれているので、これまで普通に用いられていた金属でも、ごく特殊な用途以外には利用しなくなる可能性のある金属がある。その反面、新しい製錬法が開発されたり、新しい用途が開かれたりして、従来あまり顧みられなかった金属が新たに台頭してくる可能性もある。
[及川 洪]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…残りの70元素が金属である。
[非鉄金属nonferrous metal]
鉄以外の金属という意味である。現在,材料として使われる金属の重量の約95%は鉄および鉄系合金であり,実用的には鉄は他の69の元素と区別されるだけの特別な地位を占めている。…
…非鉄鉱物資源を探査・発見し,これを採掘・取得し,選鉱・製錬する産業。非鉄金属とは広義には鉄以外の金属すべてのことであるが,一般的には銅,鉛,亜鉛,スズ,ニッケル,コバルト,タングステンなどのことを指し,金,銀などは貴金属,アルミニウム,マグネシウム,チタンは軽金属として区別されることが多い。世界の生産量(含有量)は銅鉱1002万tで,うちチリ249万t,アメリカ185万t,旧ソ連80万tなど,鉛鉱は269万tで,うちオーストラリア45万t,アメリカ41万t,中国40万tなど,亜鉛鉱は700万tで,うちカナダ111万t,中国100万t,オーストラリア90万tなど,スズ鉱は19万4600tで,うち中国5万4000t,インドネシア4万6100t,ペルー2万2300tなどである(1995)。…
※「非鉄金属」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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