コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

スッポン スッポン Trionyx sinensis japonicus; soft-shelled turtle

6件 の用語解説(スッポンの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スッポン
スッポン
Trionyx sinensis japonicus; soft-shelled turtle

カメ目スッポン科。甲長 25cm内外。甲背は灰色,腹面は白色。四肢の蹼 (みずかき) はよく発達している。性質が荒く,食いつくことがある。肉食性で,小魚類,昆虫類などを捕食する。日本南部に分布するが,肉が美味であるため食用として浜名湖などで養殖もされている。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

スッポン

スッポン科に属する軟かい甲をもつカメ類の総称。甲長20〜40cmで,大型種は80cmに達するものもある。甲はほぼ円形でひらたく,骨質板は縮小している。大半の種では背甲と腹甲が固着せず,靭帯組織で結合している。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

栄養・生化学辞典の解説

スッポン

 [Trionyx spp.].爬虫綱カメ目スッポン属の淡水産のカメ.食用にされ養殖もされる.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

食の医学館の解説

すっぽん【スッポン】

《栄養と働き&調理のポイント
 スッポンは、河川や湖、沼に住むカメの一種です。
 食用としての歴史は古く、紀元前1000年ごろの周時代、すでにスッポンを調理する官職まであったといわれているほどです。甲羅(こうら)の長さは15cm、幅は12cmくらい。国内産は、ほとんどが養殖で、天然ものは中国から輸入します。
○栄養成分としての働き
 リノール酸カルシウムビタミンなどを含みます。リノール酸は、血中コレステロール値や血圧を下げるので動脈硬化心筋梗塞(しんきんこうそく)高血圧、心臓病、神経痛を予防します。ただし、過剰摂取すると弊害を起こすので、暴食は避けてください。
 また各種のビタミンを含んでいるので、赤血球の産生に働くほか神経系を正常に保たせます。さらに皮膚に張りを与えるコラーゲンも多量に含まれています。
○漢方的な働き
 気力や血液を増加させる強壮食材で、病み上がり、精力減退、貧血、月経不順などに有効です。
 スッポンは膀胱(ぼうこう)と胆のう以外はすべて食べられます。よいダシがでるので鍋ものや吸いものに向きますが、焼きものや揚げものにしてもおいしくいただけます。
 旬(しゅん)は秋から早春にかけて。関西ではスッポン鍋のことを「まるなべ」と呼びます。

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。食品は薬品ではありません。病気にかかったら、かならず医師の診察を受けてください。

知恵蔵miniの解説

スッポン

スッポン科に属するカメ類の総称。北海道を除く日本全土、朝鮮半島、中国、インドシナ半島東部などの河川に生息する。長さ20~40センチほどの柔らかく平たい甲羅(こうら)をもつ。四肢の水かきが発達しており、首が細長く吻(ふん)部は管状になっている。一般のカメと違い、頭部や四肢は甲羅の中に入らない。肉食で気性が荒いためよく噛みつく。古来より食用とされており、現在は日本で食されるスッポンの大部分は養殖されている。また漢方薬などにより薬用にも用いられる。2016年7月、国際自然保護連合(IUCN)は、絶滅の恐れのある野生生物を分類した「レッドリスト」を更新し、ニホンスッポン絶滅危惧種に指定した。

(2016-7-7)

出典|(株)朝日新聞出版発行
(C)Asahi Shimbun Pubications Inc
本事典の解説の内容はそれぞれの執筆時点のものです。常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スッポン
すっぽん / 鼈
soft-shelled turtle

爬虫(はちゅう)綱カメ目スッポン科に属するカメの総称。この科Trionychidaeの仲間は軟らかい甲をもち、約6属25種がアフリカ、アジア南部および東部、北アメリカに分布し、化石種はヨーロッパ各地に産する。甲長20~40センチメートル、大形種は50~80センチメートルに達する。甲はほぼ円形で扁平(へんぺい)、表面は革質の分厚い皮膚に覆われ、甲板(こうばん)(鱗板(りんばん))を欠く。腹甲骨板は小さくて多数の窓が開いており、背甲骨板に固着せず靭帯(じんたい)組織で接合している。背甲骨板の縁には軟骨が突き出ており、広がった革質の皮膚を支えている。頭頸(とうけい)部が細長く、管状の吻部(ふんぶ)の先端に鼻孔が開口する。上下のあごには角質の鞘(さや)がなく、肉質の唇に覆われるが、あごの縁が鋭く、かむ力も強くて性質も荒い。淡水性で、流れの緩やかな河川や湖沼にすみ、一部が汽水や海水域にもみられる。四肢には水かきが発達し、ほとんど砂泥質の水底に潜って過ごし、総排出腔(こう)や口腔内での皮膚呼吸による率が高い。餌(えさ)は魚、甲殻類、水生昆虫、巻き貝などである。卵生。日本産のニホンスッポンTrionyx sinensis(俗称をマルという)をはじめ世界各地で食用に供され、人工増殖も行われている。ハコスッポン属Lissemysなど3属には、引っ込めた後肢を覆う皮膚の蓋(ふた)がある。[松井孝爾]

養殖

スッポンは栄養価が高いので、古くから強壮剤や高級料理の材料として利用され、とくに血液は補血剤として珍重されている。
 スッポンの養殖は、1879年(明治12)に服部倉次郎(はっとりくらじろう)が東京で始めたのが最初である。その後、服部らは養殖場を静岡県舞阪(まいさか)町(現浜松市)に移して施設をしだいに拡張し、現在の基礎をなした。浜松市のスッポンは浜中湖で天然飼育されているもので、国内有数のスッポン生産量を誇っている。
 スッポンの養成池には露地池と温室池とがある。露地池の場合、スッポンは水温が15℃以下になると砂泥中に潜って冬眠し、15℃以上になるとふたたび活動し始める。餌(えさ)は魚粉を主成分としたスッポン用配合飼料を与えることが多い。餌をよく食べて成長するのは水温が25~30℃になる時期で、日本では約4か月間と短い。そのため700~800グラムに成長させるのには4、5年を要する。一方の温室池は近年、大分県内水面漁業試験場で研究され、養殖に成功した方法である。温泉、温排水、ボイラーを利用して飼育水温を30℃以上に保つ方法で、12か月間の飼育で700~800グラムに成長させることができる。この方式のスッポン養殖は各地に普及し、長崎、佐賀、大分各県の年間水産量は一時期急激に増え、1990年代中ごろには100~140トンに達したが、2000年代に入り徐々に減少、現在は30~60トンで推移している。スッポンの全国年間総生産量は約450トン(2000)。[川崎義一]

食品

スッポンの味がよいのは古くから知られているが、たいへん貪食(どんしょく)なところから下等なものとして卑しんだ風がある。中国では北方での食用は遅かったが、南方では古く団魚(トワンユイ)・甲魚(チヤユイ)と魚になぞらえてよび、食用にされていた。日本でスッポンの別名をマルともいうが、これは、団魚に由来するといわれる。日本では『続日本紀(しょくにほんぎ)』文武天皇(もんむてんのう)元年(697)9月条に、近江国(おうみのくに)より白(はくべつ)(川亀(かわかめ)、スッポン)を献じた記録があるが、これは食用としてではなく、珍種としての献上であったといわれている。一般に食べられるようになったのは、京都では天和(てんな)・貞享(じょうきょう)年間(1681~1688)、江戸では宝暦(ほうれき)年間(1751~1764)ごろといわれている。
 スッポンの食べごろは10月から翌年4月の冬眠期である。この時期のものは産卵を控え脂が十分にのっている。スッポンは脂がかなり多いわりにはあっさりとした味である。肉だけでなく内臓も食用とされ、生き血は清酒やワインで薄めたり、あるいはそのまま飲まれる。生き肝もそのままで食べられる。いずれも補血や強精剤として珍重される。
 スッポンの料理は国によって異なり、西洋では肉は食べずにスープが好まれる。中国ではスープや煮物が、日本では吸い物、鍋物(なべもの)、雑炊などの汁物が多い。吸い物は、スッポンの肉を水と酒で煮て、塩、しょうゆなどで薄く調味したものを椀(わん)に入れ、だしですこしのばした煮汁を調味して注ぎ、さらしねぎ、ショウガの絞り汁を加える。鍋物は、スッポンの肉、内臓、皮に野菜を添え、酒をたっぷり加えた薄いしょうゆ味の汁で柔らかく煮込んで食べる。雑炊は、スッポンのスープを吸い物よりやや濃いめに調味し、吸い物や鍋物に使った残りの肉や内臓を入れ、ご飯を加え、溶き卵を回しかけたり、うずら卵を割り入れて仕上げる。刻みねぎを散らしたり、絞りしょうがを落として食べる。[河野友美・大滝 緑]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

スッポンの関連キーワードブレークポイントポイント活字ポイントガードGポイントSuicaポイントツイスト テクノポイントプリンスポイントカードボーナスポイントポイント方式ヒッティングポイント

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

スッポンの関連情報