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セイタカシギ Himantopus himantopus; black-winged stilt

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セイタカシギ
Himantopus himantopus; black-winged stilt

チドリ目セイタカシギ科。全長 33~36cm。不釣り合いなほど長いピンク色の脚をもつ。も細長い。羽色は雄の頭上から後頸が白色や黒色,白黒のまだら模様といった変異がある。肩とは虹色に輝く黒で,腹面は白い。雌は雄の黒い部位が褐色がかる。ヨーロッパ西部,地中海沿岸,サハラ砂漠を除くアフリカ,南アジアから東南アジア東アジア南部で繁殖する。繁殖地の南部では留鳥。北部では夏鳥(→渡り鳥)で,繁殖後は南部の繁殖地に渡る。水ぎわの陸地や浅瀬に草を積んで巣をつくり,湿地や沼沢地で昆虫や小動物をとる。日本では渡りの際に立ち寄るほか,1975年に愛知県で,1978年以降は本州中部や沖縄島でも繁殖が確認され,留鳥や冬鳥としても生息する。なお,セイタカシギ科 Recurvirostridaeは 3属 10種からなり,どの種も脚が非常に長い。(→渉禽類

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百科事典マイペディアの解説

セイタカシギ

セイタカシギ科の鳥。翼長23cm。体の割にきわめて長い足をもち,くちばしも長い。背中と翼は雄が黒色で,雌は褐色。世界の温帯熱帯に広く分布し,日本ではこれまで迷鳥とされていたが,近年東京湾沿いの地域などで繁殖するようになった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セイタカシギ
せいたかしぎ / 丈高鷸
black-winged stilt
[学]Himantopus himantopus

鳥綱チドリ目セイタカシギ科の鳥。ユーラシアの中部以南で繁殖し、冬は南へ移動するものもある。日本にはおもに旅鳥として渡来するが、数は少ない。しかし日本で越冬するものもあり、愛知県や千葉県では繁殖の記録もある。全長約31センチメートル、嘴(くちばし)は細くて長く、足は著しく長い。体は細く、翼も細長くて先はとがっている。背と翼は黒く、頭部と体の下面は白い。長く赤い足を静かに運んで、水田やハス田の浅い水たまりを歩き、昆虫や小魚などをとらえる。飛ぶときには、長い足が尾羽を越えて後ろに出る。干拓地や湿地の地上に巣をつくり、4個の卵を産む。巣に外敵が近づくと、空から急降下して威嚇したり、また翼を広げて擬傷動作をしたりする。
 なお、セイタカシギ科Recurvirostridaeの仲間は世界の温帯、熱帯に7種が分布する。どの種も足が著しく長いのが特徴。[高野伸二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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