セミナリヨ(英語表記)〈ポルトガル〉seminario

百科事典マイペディアの解説

セミナリヨ

ポルトガル語で神学校の意。イエズス会バリニャーノが日本人聖職者養成,上流子弟教育を目的に設立した教育機関。1580年近江安土(あづち)・肥前有馬に設置。ラテン語・日本語・キリスト教教義のほか音楽・工芸なども教え,修学期間は3〜4年。安土・有馬のセミナリヨはともに戦乱とキリシタン迫害で各地を流転,そのさなか両者は合流し,1614年まで存続。同年の江戸幕府禁教令で消滅した。ほかに山口・大村にも設置され,長崎には1601年司教セルケイラによって教区司祭養成のためのセミナリヨが新設されている。→コレジヨ
→関連項目キリシタン学校

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

セミナリヨ【Seminario[ポルトガル]】

イエズス会東インド巡察師バリニャーノにより,日本人聖職者養成と上流子弟のために設立された一般教育機関。1580年(天正8)有馬と安土に置かれたが,戦乱と迫害のために転々とし,有馬で合流後,八良尾,加津佐有家(ありえ),天草,長崎へ移動し,1614年(慶長19)まで続いた。修学期間は3~4年で,日課時間表に基づき,ラテン語,日本語,キリスト教教義と倫理,歌唱と楽器演奏などの音楽,および水彩画油絵銅版画,活字彫り,オルガン製作などの美術工芸が教授された。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

セミナリヨ【seminario】

安土桃山時代、イエズス会が設けた学校。一般教育機関であるとともに、聖職者養成の予備教育も行い、ラテン語・日本語・キリスト教教義のほか、音楽・美術・工芸などが教えられた。1579年、バリニャーノが有馬(現長崎県南島原市)と安土(現滋賀県近江八幡市)に設けたのに始まり、各地に置かれた。1614年廃止。セミナリオ。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

今日のキーワード

多文化主義

マルチ・カルチュラリズムともいう。さまざまな人種,民族,階層がそれぞれの独自性を保ちながら,他者のそれも積極的に容認し共存していこうという考え方,立場。「人種のるつぼ」的な同化主義に対抗する考え方で,...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

セミナリヨの関連情報