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ゼロメートル地帯 ゼロメートルちたいzero meter region

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゼロメートル地帯
ゼロメートルちたい
zero meter region

標高が平均海水面と同じ (0m) かそれ以下の地帯。世界的にはカスピ海 (湖面標高約-28m) ,死海 (湖面標高約-390m) の周辺,オランダなどにゼロメートル地域が多い。日本では地盤沈下の代名詞のように用いられ,東京,川崎,大阪,尼崎,新潟などデルタや旧干拓地の工場地区に多い。工業用水の過度の汲上げなどによる地盤沈下で出現した地帯。工業化に伴う人為的災害を警告するために使われた。

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デジタル大辞泉の解説

ゼロメートル‐ちたい【ゼロメートル地帯】

地盤沈下などにより、海抜0メートル以下に低くなった土地。人口や産業の密集した沿岸部の沖積層地帯に多い。

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大辞林 第三版の解説

ゼロメートルちたい【ゼロメートル地帯】

海抜0メートル 以下の地。主に地下水の汲み上げにより地盤沈下した地域をいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゼロメートル地帯
ぜろめーとるちたい

海抜0メートル以下の土地をいう。世界的には、カスピ海の周辺、死海の周辺、オランダのポルダーなどにゼロメートル地帯が広がる。オランダは国土面積の4分の1が海面以下である。わが国では一般に大都市の低地部における地盤沈下地をさして用いている。東京の江東(こうとう)地区では長い期間にわたり地盤が沈下し、東京湾の海面より低いゼロメートル地帯が、荒川(放水路)の両側を中心に広がっている。新潟では1950年代に天然ガス採取に伴って地下水を急激に汲み上げたために地盤沈下が起こり、ゼロメートル地帯が出現した。大阪では西部の臨海工業地帯の地盤沈下が激しく、たびたび災害を受けている。名古屋では南西部にゼロメートル地帯が広がり、伊勢(いせ)湾台風(1959)のときの災害が甚大であった。これらの地帯では、新しい沖積層で水を含む不安定な地層が厚いうえに、工場などによる地下水の過剰揚水のため、地盤が沈下することが多く、高潮災害の危険が大きい。このため地下水のくみあげ規制や、堅固な防潮堤の築造などにより、水害を防ぐ施策が講ぜられている。濃尾(のうび)平野、筑後(ちくご)・佐賀平野、関東平野北部では地盤沈下防止のために地下水採取の削減や代替水源の確保を定めている。[山鹿誠次・菅野峰明]

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