タウンズ(英語表記)Townes, Charles Hard

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タウンズ
Townes, Charles Hard

[生]1915.7.28. サウスカロライナ,グリーンビル
[没]2015.1.27. カリフォルニア,オークランド
アメリカ合衆国の物理学者。ファーマン大学,デューク大学,カリフォルニア工科大学に学び,1939年ベル電話研究所に入る。1948年コロンビア大学教授,1961年マサチューセッツ工科大学教授,1967年カリフォルニア大学教授に就任。レーダの研究,マイクロ波分光学(→電波分光学)の研究に従事したのち,1951年にメーザーの原理を着想し,1953年12月に完成。1958年には A.L.ショーローとともに,メーザーと同原理であるが広範囲に応用できるレーザーを理論的に提唱した。1964年ノーベル物理学賞をニコライバーソフ,アレクサンドル・プロホロフとともに受賞した。

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百科事典マイペディアの解説

タウンズ

米国の物理学者。1939年ベル電話研究所員,以後コロンビア大学教授,マサチューセッツ工科大学教授等を歴任。マイクロ波分光学による原子構造,分子構造の研究を開拓。1954年アンモニアメーザー発明,続いて固体メーザーの理論,赤外・可視・紫外領域で作動するメーザーの理論を展開し,1960年にはレーザーを完成した。1964年ノーベル物理学賞。
→関連項目光速度バソフプロホロフ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タウンズ
たうんず
Charles Hard Townes
(1915―2015)

アメリカの物理学者。サウス・カロライナ州グリーンビルの生まれ。19歳でファーマン大学を卒業、1939年カリフォルニア工科大学で学位を得た。第二次世界大戦中、マイクロ波レーダーの研究をしていたとき、空洞共振器を小形化するには電子回路よりも分子を利用すべきであるとの着想を得た。分子や原子はボルツマン分布に従ってエネルギー分布が決定されるが、ある状態を励起すると、負温度分布とよばれる熱力学的に非平衡な状態となる。その状態に微小なマイクロ波を入力すると、原子・分子は誘導放出をおこしてマイクロ波の増幅ができる。タウンズはこれをメーザーと名づけた。これらの業績により、1964年、バソフ、プロホロフとともにノーベル物理学賞を受賞。1967年より1986年までカリフォルニア大学教授を務め、その間宇宙物理学に興味をもち、電波天文学にも業績がある。1986年以後同大学名誉教授。

[佐藤 忠]

『霜田光一訳『レーザーはこうして生まれた』(1999・岩波書店)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

タウンズ

(Charles Hard Townes チャールズ=ハード━) アメリカの物理学者。マイクロ波使用の分光学を開拓、また原子時計の製作、微弱電流の増幅、発振装置メーザーの発明を行なう。一九六四年ノーベル物理学賞受賞。一九一五年生。

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