ダモクレス(英語表記)Damoklēs

デジタル大辞泉の解説

ダモクレス(Damocles)

小惑星の一。1991年にオーストラリアのロバート=マックノートにより発見。名称はシラクサの王ディオニシオスの廷臣ダモクレスに由来する。周期彗星に似た楕円軌道をもつダモクレス族の小惑星の中で最初に発見され、その軌道は近日点火星付近、遠日点天王星付近という、一般的な小惑星とは大きく異なることで知られる。

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百科事典マイペディアの解説

ダモクレス

シュラクサイ(シサクザ)の王ディオニュシオス1世の廷臣。王の幸福を賞賛しすぎたため,王の宴会に招かれ,その席で,頭上に剣を馬の毛でつり下げられ,栄華のうちにも危険のあることを暗示される。〈ダモクレスの剣〉の故事。

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世界大百科事典 第2版の解説

ダモクレス【Damoklēs】

前5~前4世紀の人で,シラクサの僭主ディオニュシオス1世の廷臣。生没年不詳。ある時1世の権勢と富をたたえて,この世で一番幸福な人間であると賞賛すると,1世は彼を豪華な食事へ招いた。美少年にかしずかれて席に着くと,彼の頭上には鳥の毛で結ばれた鋭い剣が天井からつるされていた。支配者の幸福には常に危険・不安が伴うことを示したものだが,ここから,歓楽のなかにも常に身に迫る危険のことを〈ダモクレスの剣〉という。

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大辞林 第三版の解説

ダモクレス【Damoklēs】

シラクサの僭主せんしゆディオニシオス一世の廷臣。紀元前四世紀の人。生没年未詳。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ダモクレス
だもくれす
Damokles

紀元前4世紀の人。シラクーザの僭主(せんしゅ)ディオニシオス1世の廷臣。おべっか使いとして有名。彼が僭主の幸運を絶賛したので、僭主は彼を王座につかせ、その頭上に1本の馬の尾毛で抜き身の剣をつるして供応し、王者にはつねに危険が付きまとっていることを悟らせた故事が「ダモクレスの剣」として伝わる(転じて危機一髪の状態を意味する)。1961年9月、アメリカ大統領ケネディが国連総会で行った演説のなかでこのことばを用い、偶発核戦争などの危険について述べたことからとくに有名となった。[豊田和二]

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