ツタ(読み)つた

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ツタ
つた / 蔦
[学]Parthenocissus tricuspidata (Sieb. et Zucc.) Planch.

ブドウ科の落葉藤本(とうほん)(つる植物)。常緑のキヅタをフユヅタとよぶのに対し、ナツヅタの名がある。巻きひげの先は吸盤になり、木や石に固着する。葉は、短枝上のものは長い柄があり、大形の広卵形で3裂し、基部は心臓形。葉質は厚く、縁(へり)には歯牙(しが)状の粗い鋸歯(きょし)があり、無毛で光沢がある。長枝上の葉は小形で、質は薄く、しばしば3枚の小葉に分かれる。6~7月、短枝上に短い柄のある集散花序をつくり、両性の緑色花を開く。花弁は5枚、雄しべは5本、花柱は太くて短い。果実は小形の球形で、晩秋から初冬に黒く熟し、果柄は赤色となる。葉は秋に紅葉し、まず葉身だけが落ち、あとから葉柄が落ちる。北海道から九州、および朝鮮半島、中国に分布する。家屋の外壁にはわせたり、盆栽にして観賞用とする。近年よく栽培されるアメリカヅタは、葉が5枚の小葉からなる掌状複葉である。[籾山泰一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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