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テラロッサ terra rossa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

テラロッサ
terra rossa

地中海沿岸特にスペインに広く分布する石灰岩地帯の赤色土壌母材としての石灰岩の特性が残された間帯土壌の一種とされた。石灰岩中の炭酸カルシウム分の溶脱の過程で鉄,アルミニウム酸化物が残積して赤みを帯びた粘土質土壌となる。しかしこれを古土壌とみる説もある。テラロッサの地帯は,自然植生がまばらな草原であるため腐植の集積が少く,分解も速い。しかし同じ石灰岩の母材から冷温帯地方では腐植に富むレンジナが生じるから,気候条件の制約も受ける。

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大辞林 第三版の解説

テラロッサ【terra rossa】

〔赤い土の意〕
石灰岩が風化してできる赤褐色の土壌。炭酸カルシウムが溶出し、そのあとに残った鉄・アルミニウムの水酸化物、粘土などから成る。地中海沿岸地方に多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

テラロッサ
てらろっさ
terra rossa

炭酸塩の成分に富む岩石、すなわち石灰岩や石膏(せっこう)岩地帯の風化土壌のうち、鉄の酸化物を多量に含むもので、とくにB層にあたる鉄分の集積層が明赤色を呈している。地中海沿岸に広く分布し、イタリア語の語源をもつ土壌名である。カルスト地形の発達しているアドリア海沿岸やスペインの南岸にとくに著しい。テラロッサの赤みは、石灰質母岩の風化に伴って生じた石灰分の溶解物残渣(ざんさ)としての鉄分の色であるが、酸化鉄を含む堅く固化した粘土分が特徴的であって、その生成過程はおそらく数千年以上の長年月の亜熱帯性多湿気候に由来する赤色土化作用によるものとの解釈が有力である。山口県の秋吉台(あきよしだい)などのカルスト台地にみられる赤褐色の土壌も同類である。[浅海重夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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