デカダン

精選版 日本国語大辞典「デカダン」の解説

デカダン

〘名〙 (形動) (décadent)⸨デカダント⸩
① 一九世紀末から二〇世紀初頭にかけて、パリを中心にヨーロッパに起こった芸術上の一傾向。反権威主義、反道徳主義、悪魔主義、病的趣味など反既成を特徴とする。ランボーやボードレール、イギリスのワイルドなどに代表される。
※比興詩を論ず(1905)〈角田浩々歌客〉三「デカダントといひシンボリズムといひ」
② 一般に、頽廃的な傾向を帯びた事象事物。また、そのさまや人物。
耽溺(1909)〈岩野泡鳴〉一五「僕は、デカダンと云ふ分野に放浪するのを、寧ろ僕の誇りとしよう」

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デジタル大辞泉「デカダン」の解説

デカダン(〈フランス〉décadent)

[名・形動]
デカダンス1芸術家。また、その芸術上の傾向。
退廃的な生活をする人。また、退廃的。「デカダンな風俗」
[類語](2退廃的デカダンス虚無的不健全不健康堕落自堕落放逸刹那的病的ニヒルニヒリスティックシニカルシニシズム悲観的自嘲自暴自棄自己嫌悪ペシミスチックペシミズムペシミスト否定的消極的後ろ向きマイナス思考ネガティブ厭世的厭世観厭世主義絶望的享楽的快楽主義刹那主義

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のデカダンの言及

【象徴主義】より

…とりわけ,86年9月8日の《フィガロ》紙に,モレアスが〈文学的宣言〉と題する文章を発表し,〈芸術における創造精神の現下の傾向を妥当に示すことのできる唯一のものとして,我々は〈象徴主義〉という名称をすでに提唱してきた〉と書いたのが,この用語を定着させる大きなきっかけになった。当時,ベルレーヌを敬愛する若い詩人たちによって,〈デカダン〉と名のるグループが結成される動きもあった。それは,時代を覆っていた科学的実証主義の風潮,あるいはまた物質優位の世界観に疑いをもちながら,衰頽しつつある世界において,倦怠,憂鬱にとらえられずにいられない内面の微妙な状態を表現することが,新しい詩人の役割とする考えかたに基づいていた。…

※「デカダン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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