デーモス(英語表記)dēmos

  • demos

翻訳|demos

世界大百科事典 第2版の解説

いっしょに居住している集団=氏族原義とするギリシア語。ダーモスdamosともいう。村落共同体,ポリス市民団の民会,貴族に対する平民,ポリスの下部組織としての行政区,あるいは国家そのものを意味することもあった。アテナイで民会を構成する民衆としてのデーモスの最初の人格化は,アリストファネスの《騎士》(前424上演)の登場人物デーモスであるとされ,前4世紀後半以降民主政を象徴するものとして彫刻やレリーフに表現されることがしばしばあった。

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旺文社世界史事典 三訂版の解説

古代ギリシア,アテネクレイステネスの改革によって成立した地方行政の単位
クレイステネスの改革で成立した五百人評議会の評議員は,デーモス(区)の人口に比例して選出された。もとは,氏族を意味するギリシア語で,村落共同体・ポリス市民の民会・行政区などを意味することもあった。

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世界大百科事典内のデーモスの言及

【ギリシア】より

…これによって市民の地域的利益は混合された。そしてこの新しい部族制度の基礎に区(デーモス)を設置したが,それはだいたいにおいて自然村落を行政村落として組織したもので,新部族制に基づく五百人評議会議員(各部族から50人ずつ選出された)は,だいたいにおいてデーモスの人口に比例して出されることとなった。クレイステネスはまたオストラキスモス(陶片追放)の制度を始めて僭主の出現を防いだ。…

※「デーモス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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