ドイツ体操(読み)ドイツたいそう(英語表記)Deutsches Turnen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドイツ体操
ドイツたいそう
Deutsches Turnen

ドイツで 18世紀後半から汎愛派の教育家たちによって始められ,F.ヤーンによって完成された体操の体系。スウェーデン体操デンマーク体操と並び世界的に普及している体操の一つ。自然性を尊重して全身的,総合的な修練形式をとること,鉄棒平行棒あん馬平均台などの器械器具を利用することなどに特徴があり,その運動内容は徒手体操 (準備運動) ,疾走と跳躍,器械体操,重いポールや丸太などを扱う運動,縄飛びなどからなっている。

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百科事典マイペディアの解説

ドイツ体操【ドイツたいそう】

ドイツで実践された体操体系の総称。その土台を築いたのはF.L.ヤーンである。彼は1811年,ハーゼンハイデに体操場を開設し,健全なドイツ青少年の育成をめざした。とりわけ,ナポレオン戦争下での愛国心の養成と体力の育成をめざし,のち多くの後継者の手により継承・発展された。今日の体操競技の母体。→スウェーデン体操デンマーク体操
→関連項目跳び箱平行棒

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世界大百科事典 第2版の解説

ドイツたいそう【ドイツ体操】

(1)戦前の日本では,科学的といわれたスウェーデン体操に対し,精神性を特徴とする体操の総称。(2)ドイツで行われた体操の意。体操は古代ギリシア以来英語にすればgymnasticsだが,ドイツで19世紀以降行われた体操はトゥルネンTurnenと呼ばれた。これは,ナポレオンに支配されたドイツの解放運動の一環としてF.L.ヤーンが始めた身体運動中心の青少年教育活動である。ベルリン郊外のハーゼンハイデに運動場を開設(1811)したヤーンは,伝統的な運動や遊戯のほかに鉄棒,平行棒などを加え,練習方法も自由な種目を行う時間と規定された運動をする時間に分けるなど工夫し,多面的な運動による愛国教育を行った。

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大辞林 第三版の解説

ドイツたいそう【ドイツ体操】

一八世紀から一九世紀の初めにドイツで発展した体操。器械体操を主としたもので、近代体操の基礎となっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドイツ体操
どいつたいそう

ドイツで発達した器械体操、手具体操、徒手体操の総称で、スウェーデン体操、デンマーク体操とともに世界三大体操の一つに数えられている。ドイツ体操は、その始祖と仰がれているバゼドウによって始められた。その特徴は、(1)自然性を尊重し、全身的、総合的な修練形式を重視していること、(2)鉄棒、平行棒、あん馬、つり輪などの器械器具を多角的に利用して、総合的運動能力の増強をねらっていること、(3)徒手体操においてはリズムを重視し、振動形式の運動が主軸をなしていること、(4)重いボール・丸太など抵抗物を持たせて筋肉に負担を与え、しかもリズミカルな運動により全身的筋力強化を目ざしていること、(5)筋肉を修練するにあたって緊張と弛緩(しかん)を交互に練習することは、その筋肉自体を発達させ、かつその性能を高める最良の方法であるとして、緊張・弛緩の原理を重視していること、などである。[上迫忠夫]

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