ドイツ民主共和国(東ドイツ)(読み)ドイツみんしゅきょうわこく(英語表記)Deutsche Demokratische Republik

旺文社世界史事典 三訂版 の解説

ドイツ民主共和国(東ドイツ)
ドイツみんしゅきょうわこく
Deutsche Demokratische Republik

第二次世界大戦後,東ドイツのソヴィエト占領地区に成立した国。首都ベルリン
1948年の米英仏によるドイツ西側占領地区での通貨改革を契機に,ドイツは東西分裂,1949年5月には西側にドイツ連邦共和国が成立した。これに対し,東側のソ連占領地区において,1949年10月に憲法を発効し,社会主義統一党を国家政党とする人民民主主義国家としてドイツ民主共和国が成立した。1972年西ドイツとの相互独立尊重と不可侵を規定した東西ドイツ基本条約調印,西欧諸国と国交を開き,73年国連に同時加盟。1971年以来指導者となったホネカー議長は89年の東欧改革の流れの中で辞任し,11月にはベルリンの壁が事実上崩壊した。その後ドイツ統一要求が表面化し,1990年に西ドイツに編入される形で統一された。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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