ドミニカ国(読み)ドミニカ

デジタル大辞泉 「ドミニカ国」の意味・読み・例文・類語

ドミニカ【Dominica】[ドミニカ国]

西インド諸島東部、小アンティル諸島中部にあるドミニカ島を占める国。首都ロゾー。1493年コロンブスが到達。イギリス自治領から1978年独立、英連邦加盟国。バナナ・ココナツなどを栽培。人口6.7万(2017)。

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百科事典マイペディア 「ドミニカ国」の意味・わかりやすい解説

ドミニカ国【ドミニカこく】

◎正式名称−ドミニカ国Commonwealth of Dominica。◎面積−750km2。◎人口−7万人(2011)。◎首都−ロゾーRoseau(1万人,2011)。◎住民−大部分は黒人,ほかにカリブ系インディオ。◎宗教−カトリックが大部分,ほかに英国国教会,メソディストなど。◎言語英語(公用語),パトア語。◎通貨−東カリブ・ドルEastern Caribbean Dollar。◎元首−大統領チャールズ・サバリン(2013年10月就任,任期5年)。◎首相−スカーリットRoosevelt Skerrit(2004年1月就任)。◎憲法−1978年11月発効。◎国会−一院制(定員31,うち21が直接選挙,任期5年)。最近の選挙は2009年12月。◎GDP−4億ドル(2008)。◎1人当りGNP−3170ドル(1999)。◎農林・漁業就業者比率−31%(1991)。◎平均寿命−男72歳,女76歳(2007)。◎乳児死亡率−11‰(2010)。◎識字率−86%(2008)。    *    *中米,西インド諸島小アンティル諸島南部,ウィンドワード諸島最北端のドミニカ島を中心とする独立国。ドミニカ島は最高点1447mの火山島で,バナナ,コプラを産する。国土の62%が熱帯原生林でおおわれ,〈カリブ海の植物園〉と呼ばれている。 1493年コロンブスが到達し,17世紀以降英仏が領有を争い,1805年英領となった。1967年英領西インド連合州の1州となり,外交防衛を除く自治を獲得,女王任命の総督下に立法議会が置かれた。1978年イギリス連邦に加盟する独立国となった(ドミニカはイギリス連邦に属するが,英女王を国家元首としていない)。
→関連項目セントビンセント・グレナディーン諸島リーワード[諸島]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドミニカ国」の意味・わかりやすい解説

ドミニカ国
ドミニカこく
Dominica

正式名称 ドミニカ国 Commonwealth of Dominica。
面積 751km2
人口 6万6400(2021推計)。
首都 ロゾー

西インド諸島東部,小アンティル諸島北部,リーワード諸島南端にある島国。フランス領のグアドループ,マルティニーク両島に挟まれて位置する火山島で,森林に覆われた山脈が島の中央を南北に延び,北部に最高峰ディアブロタン山 (1447m) がある。熱帯気候に属し,年降水量は沿岸部で 1800mm,山地では 6000mm以上に上る。6~10月が雨季で,しばしばハリケーンに襲われる。住民の大半は黒人系であるが,先住民のカリブ族もわずかに残っている。公用語は英語であるが,日常語としてはフランス語系の方言が広く用いられる。 1493年コロンブスが来航。 17世紀フランス人が植民したが,18世紀に領有をめぐってイギリスと抗争,1805年イギリス領となった。 1833年イギリス領リーワード諸島に編入されたが,1940年ウィンドワード諸島に移され,1958~1962年は西インド諸島連邦の一員。 1967年西インド諸島連合州の一州となり自治権を獲得したのち,1978年 11月3日ドミニカ国として独立し,イギリス連邦の構成国となった。主産業は農業で,おもにバナナを中心とする熱帯果樹を栽培,ライムジュース,ライム油,コプラ,ラム酒などを生産。森林資源に恵まれ,観光業も発展しつつある。島内交通は道路が中心で,海路,空路によりカリブ海諸島と結ばれる。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ドミニカ国」の解説

ドミニカ国(ドミニカこく)
Dominica

カリブ海,小アンティル諸島内ウインドワード諸島北端の共和国。コロンブスが1493年に接触したが,僻地のためスペイン領として保持することができず,英仏間で争われた結果,1805年,1万2000ポンドでイギリスに引き渡された。1958~62年西インド連邦に加盟。78年独立。セントヴィンセント島とともに,先スペイン期の住民カリブ人が少数いるのが特色。主要言語は英語。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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