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ナポリ楽派 ナポリがくはneapolitan school

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ナポリ楽派
ナポリがくは
neapolitan school

18世紀を風靡したイタリア・オペラの楽派。 F.プロベンツァーレ,A.スカルラッティに始り,N.ポルポラ,L.レオ,G.B.ペルゴレージ,N.ヨメリ,N.ピッチーニ,G.パイジェロ,D.チマローザら多数の巨匠を輩出した。長大華麗なアリアを中心とするそのスタイルは,フランスを除く全ヨーロッパで行われ,作曲家たちも各地におもむいて活躍したが,代表的な人々がナポリの出身またはナポリの音楽院で学んだ人々であったために,ナポリ楽派と呼ばれた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ナポリがくは【ナポリ楽派 scuola napoletana】

音楽史の用語。およそ1650‐1750年のバロック時代にナポリで活躍ないし教育を受けた作曲家を総称する。とりわけオペラの創作・上演は重要で,ナポリ楽派のオペラと声楽教育のメソードは18世紀ヨーロッパでは一つの模範となった。ベネチアからもたらされたオペラを発展させ,レチタティーボアリアの明確な分離,ダ・カーポ・アリアとイタリア風序曲の確立,名技的な歌唱技巧の涵養等に貢献した。加えて,1720年代のメタスタージオによるリブレット改革を経てオペラ・セーリアとオペラ・ブッファという二大様式を打ち立てるなど,ナポリ楽派はオペラ史上大きな意義をもつ。

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大辞林 第三版の解説

ナポリがくは【ナポリ楽派】

一七世紀末から一八世紀にナポリを中心に活躍したオペラの作曲家の一群、およびその様式。アリア中心主義で、主演歌手の名人芸的技巧による激烈な感情表現に特徴がある。主な作曲家に、アレッサンドロ=スカルラッティ・ペルゴレージ・チマローザらがいる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ナポリ楽派
なぽりがくは
scuola napolitana

17世紀末から18世紀中ごろまでナポリを中心に活躍したオペラ作曲家たちで、アレッサンドロ・スカルラッティ、ペルゴレージ、パイジェッロ、チマローザらにより代表される。台本作者メタスタージオとともに、オペラの歌唱のアリアとレチタティーボへの分化を進めた。アリアは、ダ・カーポ・アリアとよばれるA―B―Aの形式をもち、旋律美と美しい発声、歌唱法(ベルカント)が追求された。とくに、カストラート(女声と同じ高音域を歌う去勢男性歌手)が活躍、技巧を競った。この楽派のオペラ様式は強い影響力をもち、18世紀中ごろのドイツ、イギリスのオペラはほとんどこの様式によっていたばかりでなく、その影響はモーツァルトの初期のオペラにまで及んでいる。また幕間(まくあい)の短く軽い内容の音楽劇(インテルメッツォ)はオペラ・ブッファの、序曲は古典派の交響曲の母体となった。[美山良夫]

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