コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ニーム Nîmes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ニーム
Nîmes

フランス南部,ガール県県都。古代名ネマウスス Nemausus。マルセイユ北西約 100km,ローヌ川下流平野に位置する商工業都市。ケルト人のアレコミキ部族の中心集落であったが,前120年にローマに征服され,属州ナルボネンシスの都市として栄えた。多くの村落を管轄下に置き,城壁に囲まれ,水道橋ポンデュガール)で水を引いた。当時の円型闘技場(長径 135m,短径 100mの楕円形。2万4000席),メゾン・カレディアナ神殿,マーニュ監視塔,公衆浴場,泉園などの遺跡が現在もよく保存されている。中世にはプロテスタントの一中心となり,ビロードや絹織物の産地として栄えたが,ナントの勅令の廃止(1685)で,プロテスタントの多くが亡命したため打撃を受けた。歴史家フランソア・ギゾー,小説家アルフォンス・ドーデの生地。ラングドックのブドウ栽培地帯を控え,ワイン,ブランデー集散が盛ん。機械,繊維,製靴,食品加工,電機などの工業がある。人口 14万267(2008)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

ニーム(Nîmes)

フランス南部、ガール県の都市。同県の県都。ワイン、ブランデーをはじめ農産物の取引や工業が盛ん。円形劇場神殿など古代ローマ時代の遺跡が数多く残っている。郊外を流れるガルドン川に、石造アーチ構造の水道橋、ガール橋がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

ニーム

フランス南部,ガール県の県都。ローヌ川沿いのアビニョンから南西約40km,地中海沿岸から約40kmにある。ブドウ取引の中心地で,機械,織物,食品などの工業が行われる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ニーム【Nîmes】

フランス南部,ガール県の県都。人口13万4000(1990)。プロバンス地方の平原上に位置する古来の中心都市。すでにゴール人が居住していたこの都市は,前1世紀末ローマ皇帝アウグストゥスによって重要視され,南フランスにおけるローマ文化の中心地となった。多数の建造物が建てられたが,それらのうち,円形劇場,神殿(メゾン・カレ)などが,良好な状態で現存する。近代には,家畜・農産物の常設市をもって知られ,また作家A.ドーデの生地でもある。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ニーム【Nîmes】

フランス南部の観光都市。ガールの橋(水道橋)・円形闘技場など、古代ローマの遺跡がある。ブドウ酒の集散も盛ん。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ニーム
にーむ
Nmes

フランス南部、ガール県の県都。アビニョンの南西約40キロメートル、セベンヌ山麓(さんろく)のコスチエール丘陵とローヌ川の沖積平野との接触点に位置する。人口13万3424(1999)。ぶどう酒、ブランデー、穀物、織物の取引や、繊維、農業機械、化学などの工業も盛んである。壁掛け織物、帽子は特産品。ローマ皇帝アウグストゥスによって建設され、泉の精ネマウススにちなみ、コロニア・ネマウスス・アウグスタColonia Nemausus Augustaとよばれ、ガリアのもっとも富裕な町といわれた。その後ゲルマン民族やイスラム教徒の侵入を受けて破壊された。1185年にはトゥールーズ伯領、1229年にはフランス王領となった。市民には新教徒が多く、16、17世紀の宗教戦争では悲惨を経験した。第二次世界大戦では被害を受けたが、ローマ時代の遺跡はよく残っている。おもなものに、トゥール・マーニュ(大塔)、円形闘技場、コリント様式の寺院(メゾン・カレー)、また市の北東郊にはアビニョンとの間のガール川に架かる最大のローマ水道橋(ガール橋)などがある。小説家ドーデ、歴史家ギゾーの生地。[青木伸好]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のニームの言及

【メゾン・カレ】より

…フランス南部,ニーム(古代名ネマウススNemausus)にほぼ完璧な状態で残る古代ローマの神殿。フランス語で〈方形の邸〉の意。…

※「ニーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

ニームの関連キーワードノートルダムドラガルド大聖堂ポセイドン・アドベンチャーベルナデット ラフォンアドリアン アルディミス・ブロディの青春マルグリット ロンポン・デュ・ガールオデッサ・ファイルアンリ バタイユフォンテーヌ庭園エーグ・モルトジブリル シセガールの水道橋ニームの闘技場メゾンカレーニームオイルロンシャン宮シャンソンポディウムタラスコン

今日のキーワード

コペルニクス的転回

カントが自己の認識論上の立場を表わすのに用いた言葉。これまで,われわれの認識は対象に依拠すると考えられていたが,カントはこの考え方を逆転させて,対象の認識はわれわれの主観の構成によって初めて可能になる...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ニームの関連情報