ネット犯罪(読み)ネットハンザイ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ネット犯罪
ねっとはんざい

インターネットを使った多様な犯罪の総称。サイバー犯罪ともよばれる。(1)他人の個人情報やパスワードをネット上で悪用する不正アクセス禁止法違反、(2)架空競売(オークション)をネット上に開いて代金をだまし取るなどのネット詐欺、(3)児童ポルノなどわいせつ映像や暴力映像などの頒布、(4)児童買春や出会い系サイト規制法違反、(5)コンピュータ・ウイルスの作成とそれを使ったサイト攻撃、(6)自殺、いじめ、殺人などをあおる、また麻薬などの不法な薬物を販売する裏サイトの開設、が代表例としてあげられる。しかし、ネットサービスの進化・多様化にともない犯罪内容は年々複雑になっており、警察・司法当局は個々の犯罪ごとに法律を改正・新設して対処しているが、防犯や被害者救済は後手に回っている。
 警察庁がまとめた2010年(平成22)のネット犯罪件数は6933件と過去最多で、不正アクセス禁止法違反が1601件、詐欺が1566件に上った。警察庁は情報提供サイト「@(アットマーク)ポリス」を開設し、2011年4月には「警視庁サイバー犯罪対策課」を設けるなどしてネット犯罪の未然防止に努めている。しかし特定のアダルトサイト上を一度クリックしただけで多額の料金を請求される「ワンクリック詐欺」や、「簡単に稼げます」などと専業主婦らを勧誘して数十万円の商品を売りつける「内職商法」などが後を絶たない。2007年には名古屋で、闇(やみ)サイトで集まった3人が面識のない女性を殺害する事件も起きており、ネット犯罪は凶悪化・陰湿化している。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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