出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
スイスの植物学者。初め医学を志したが、チューリヒ大学でオーケンLorenz Oken(1779―1851)の博物学的観念論に反発して植物学に転じ、イエナ大学でシュライデンに師事、植物学の形態形成、細胞分裂、海藻の分類から、デンプン粒、細胞壁の微細構造の研究に進み、ミセル説をたて、その後、ミセル説を一般化・絶対化し、ミセル集合による原始生物の自然発生、ミセルの変化による生物の定向的・自立的進化を信じるに及び、ダーウィンの自然選択説に反対し、生物の種間の類縁関係さえ否定する観念論に陥った。チューリヒ大学、フライブルク大学教授を経て、1858年以降はミュンヘン大学で植物学を講じた。著書に『力学・生理学的進化論』(1883)がある。
[佐藤七郎]
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