デジタル大辞泉
「ノックアウト」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ノック‐アウト
- 〘 名詞 〙 ( [英語] knockout )
- ① ボクシングで、相手を一〇秒以内に立ち上がれないように打ち倒すこと。また規定により、一ラウンド中に三回倒れた場合、それまでの得点に関係なくノックアウト負けを宣告されることもある。KO。カウントアウト。
- [初出の実例]「アッパカット見事にきまって、ノックアウト」(出典:漫才読本(1936)〈横山エンタツ〉モグリの大将)
- ② 転じて、二度と立ち直れないほどにたたきのめすこと。
- [初出の実例]「多年の競争相手だった米国コリンス会社を完全にノックアウトした」(出典:黒船前後(1933)〈服部之総〉黒船前後)
- ③ 障害、脅威などをしりぞけること。
- [初出の実例]「丹那トンネルの開通で、〈略〉完全に箱根の山をノックアウトしましたが」(出典:旅‐昭和九年(1934)一一月号・丹那トンネル〈平山復二郎〉)
- ④ 野球で、相手投手に猛打をあびせ、降板させること。
- [初出の実例]「新投手を思ふさまノックアウトして」(出典:熱球三十年(1934)〈飛田穂洲〉大投手五郎の出現)
- ⑤ サボることをいう俗語。
- [初出の実例]「いやな学科をノック・アウトして、みんなでお喋りに来た所ですけど」(出典:真理の春(1930)〈細田民樹〉ひるしぼむ花)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内のノックアウトの言及
【ボクシング】より
…1865年イギリスの第8代クインズベリー卿John Sholto Douglas,Marquis of Queensberry(1844‐90)の名のもとに新ルールが発表される。これによって,それまでは練習用や模範試合用としてだけ用いられていた獣毛などを詰め物としたグローブの試合での着用,3分間を1ラウンドとして各ラウンドの間に1分間の休憩をもたせる試合形式の成立,あらゆるレスリング行為の禁止,10秒間のダウンでノックアウト,といった現在のボクシングの基礎が作られた。興行的な思惑からプロフェッショナルの試合ではなかなかこのルールは採用されなかったが,それまで渾然としていたアマチュアの競技者は積極的にこのルールを取り入れ,プロとアマチュアの分化を促進させることになった。…
※「ノックアウト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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