ノックアウト(英語表記)knockout

翻訳|knockout

デジタル大辞泉 「ノックアウト」の意味・読み・例文・類語

ノックアウト(knockout)

[名](スル)
ボクシングで、競技者がダウンし、規定の10秒間が過ぎても試合再開ができないこと。相手の勝ちとなる。KO。「チャンピオンノックアウトする」「ノックアウト勝ち」
再起できないほどの打撃を相手に与える。「論敵弱点を突いて、あっさりノックアウトする」
野球で、相手投手を打ち崩し、投手の交替を余儀なくさせること。「先発投手が四回でノックアウトされた」
勝ち抜き戦。勝ち残り式の試合。「ノックアウト方式」
ある遺伝子欠損(あるいは変異)させて、機能しないようにすること。「ノックアウトマウス
[類語]ケーオー倒す破る討つ討ち果たすなぎ倒す打ち破る打ち負かす打ち取る下すほふやっつける打倒する

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精選版 日本国語大辞典 「ノックアウト」の意味・読み・例文・類語

ノック‐アウト

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] knockout )
  2. ボクシングで、相手を一〇秒以内に立ち上がれないように打ち倒すこと。また規定により、一ラウンド中に三回倒れた場合、それまでの得点に関係なくノックアウト負けを宣告されることもある。KO。カウントアウト。
    1. [初出の実例]「アッパカット見事にきまって、ノックアウト」(出典:漫才読本(1936)〈横山エンタツ〉モグリの大将)
  3. 転じて、二度と立ち直れないほどにたたきのめすこと。
    1. [初出の実例]「多年の競争相手だった米国コリンス会社を完全にノックアウトした」(出典:黒船前後(1933)〈服部之総〉黒船前後)
  4. 障害、脅威などをしりぞけること。
    1. [初出の実例]「丹那トンネルの開通で、〈略〉完全に箱根の山をノックアウトしましたが」(出典:旅‐昭和九年(1934)一一月号・丹那トンネル〈平山復二郎〉)
  5. 野球で、相手投手に猛打をあびせ、降板させること。
    1. [初出の実例]「新投手を思ふさまノックアウトして」(出典:熱球三十年(1934)〈飛田穂洲〉大投手五郎の出現)
  6. サボることをいう俗語
    1. [初出の実例]「いやな学科をノック・アウトして、みんなでお喋りに来た所ですけど」(出典:真理の春(1930)〈細田民樹〉ひるしぼむ花)

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「ノックアウト」の解説

ノックアウト

多色刷りの場合に、印刷用フィルム上で特定部分の色を抜いて、色が重ならないようにすること。抜き合わせともいう。特にブラック版と重なる部分には、色ムラを防ぐためにこの処理を行う。ページレイアウトソフトでは、文書ファイルを作成する時点で、特定の部分に対してノックアウトになるように指定できる。

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世界大百科事典(旧版)内のノックアウトの言及

【ボクシング】より

…1865年イギリスの第8代クインズベリー卿John Sholto Douglas,Marquis of Queensberry(1844‐90)の名のもとに新ルールが発表される。これによって,それまでは練習用や模範試合用としてだけ用いられていた獣毛などを詰め物としたグローブの試合での着用,3分間を1ラウンドとして各ラウンドの間に1分間の休憩をもたせる試合形式の成立,あらゆるレスリング行為の禁止,10秒間のダウンでノックアウト,といった現在のボクシングの基礎が作られた。興行的な思惑からプロフェッショナルの試合ではなかなかこのルールは採用されなかったが,それまで渾然としていたアマチュアの競技者は積極的にこのルールを取り入れ,プロとアマチュアの分化を促進させることになった。…

※「ノックアウト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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