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ハリントン ハリントンHarington, Sir John

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハリントン
Harington, Sir John

[生]1561. ケルストン
[没]1612.11.20. ケルストン
イギリスの宮廷人,著作家。エリザベス1世が名づけ親となった。ケンブリッジ大学に学ぶ。『エイジャクスの変身』 The Metamorphosis of Ajax (1596) を含む一連の時代風刺的作品によって,女王の勘気をこうむった。

ハリントン
Harrington (Harington), James

[生]1611.1.7. ノーサンプトンシャー,アップトン
[没]1677.9.11. ウェストミンスター
イギリスの政治思想家。オックスフォード大学に学んだのち,ヨーロッパ大陸に渡り,ベネチアの共和制にひかれた。清教徒革命においては,共和制を支持しつつも積極的な役割は果さず,国王チャールズ1世の友人として行動した。国王処刑後,土地均分と権力分立を基礎とする理想の共和国論『オセアナ』 Oceana (1656) を執筆。 1659年王政復古が迫ると,ロータ・クラブを組織して,自己の思想の宣伝に努めたため,61年捕えられ,幽閉の痛手から心身ともに衰弱して釈放された。

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百科事典マイペディアの解説

ハリントン

17世紀英国の政治思想家。主著は《オセアナ共和国》。チャールズ1世に仕えた。政治のあり方は,経済によって規定されることを明確に認識し,その認識の上に立って,絶対主義政治を否定し,抽選と交替制による国民から選挙された二院制からなる立法部にこそ主権があると主張した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ハリントン【James Harrington】

1611‐77
イギリスの政治思想家。《オシアナ共和国》(1656)の著者。オックスフォード大学卒業後,大陸へ留学し,ベネチアで〈共和主義と恋におちた〉といわれる。ピューリタン革命中は中立的な態度をとっていたが,国王が死刑となって共和制が樹立されると活発な著作活動を始め,ロータ・クラブというサークルをつくって共和主義思想の宣伝に努めた。王政復古(1660)後逮捕され失意のうちに死去。《オシアナ共和国》は一種のユートピア物語であるが,その思想的特徴は次の3点にある。

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大辞林 第三版の解説

ハリントン【James Harrington】

1611~1677) イギリスの政治思想家。ユートピア物語「オシアナ共和国」において国家形態と土地所有の関係を考察し、土地所有の均衡を基礎とした共和国を構想した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハリントン
はりんとん
James Harrington
(1611―1677)

イギリスの政治思想家。ノーサンプトンの貴族の家系に生まれる。オックスフォード大学で教育を受けたのち、大陸を周遊、帰国後は研究に没頭した。心情的には共和政に共感していたものの、チャールズ1世の個人的友人であったため、ピューリタン革命では積極的な役割を果たさず国王に随行していた。国王処刑(1649)後の1656年、彼は『オセアナ共和国』Commonwealth of Oceanaを執筆し、憲法制定議会をもち、秘密投票制、役職の交替制など特異な制度をもつ国家を構想した。この著作は当時こそまったく注目されなかったが、政治制度は経済構造によって決定されるという見解にたっており、のちに革命に関するもっとも鋭い同時代の分析として注目されるに至る。ハリントンはクロムウェルの死後も、自らつくった小さな政治サークル「ロータ・クラブ」Rota Clubを通じて共和制の夢を追い続けたが、王政復古によって捕らえられ、狂気に陥り、1677年、そのまま没した。(書籍版 1988年)[小泉 徹]

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世界大百科事典内のハリントンの言及

【ユートピア】より

…知識の獲得,人知の向上はユートピアの必須条件とされているかのようだ。J.ハリントン《オシアナ共和国》(1656),シラノ・ド・ベルジュラック《別世界または月世界諸国諸帝国》(1657),G.deフォアニ《南の未知の国》(1676)などの例をあげられるが,いずれも構想の奇抜さにもかかわらず,内容的にはひじょうに現実的である。 これにたいして第2の形式は,キリスト教的色彩の強いものである。…

※「ハリントン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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