デジタル大辞泉
「バソリス」の意味・読み・例文・類語
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バソリス
ばそりす
batholith
地表面積100平方キロメートル以上の比較的大きな岩体。底盤ともいう。縦200キロメートル、横80キロメートルの巨大なものも知られている。底部の形はよくわかっていない。中粒ないし粗粒の花崗(かこう)岩、花崗閃緑(かこうせんりょく)岩、石英閃緑岩が多い。大きな岩体では周辺の堆積(たいせき)岩に移化する場合、内部に堆積岩状の組織が残っていたり、変成岩に類似していたりすることもあって、火成作用のほか、変成作用や交代作用および岩体の再溶融などの成因が推定されるものもある。
[矢島敏彦]
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バソリス
底盤とも。大規模な花コウ岩貫入岩体。表面積100km2以上のものをバソリスと呼び,それより小さいものを岩株(不規則形),ボス(円形)と区別することもある。後者はバソリスからの枝分れの場合が多い。これらは,造山帯の中軸部を占めるものがふつうで,褶曲(しゅうきょく)運動と花コウ岩貫入の時間関係により地層に対し調和的なものと非調和的なものがある。前者は一般に同時,後者は褶曲よりあとの場合が多い。→花コウ岩化作用/貫入岩体
→関連項目深成岩
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バソリス
batholith
深成火成岩の産状の一つ。露出面積が約100km2以上の岩体をいう。一般には広義の花コウ岩類がこのような大岩体を形成する。地下に広く潜在する花コウ岩体の一部が地表に露出してバソリスを構成するものと考えられている。バソリス規模の花コウ岩質岩体は,多時期・多起源の複合岩体であることが多い。バソリスは環太平洋地域で代表される大洋収れん型の造山帯や衝突型の造山帯におもに産出する。
執筆者:石原 舜三
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世界大百科事典(旧版)内のバソリスの言及
【深成作用】より
…たとえば北アメリカのシエラ・ネバダ山脈には,幅100km,延長数百kmという大規模な岩体がある。そのような岩体は,かつては,地下深部へ根をはった底なしの岩体であると考えられ,[バソリス]と呼ばれた。しかし,調査・研究が進むにつれ,バソリスにはいくつもの貫入時期の異なる岩体の複合したものもあることがわかってきた。…
※「バソリス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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