コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

バンケン Centropus; coucals

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バンケン
Centropus; coucals

カッコウ目カッコウ科バンケン属の鳥の総称。約 28種からなる。全長 30~80cm。体は雄より雌の方が大きい。羽色は一般に黒ないし褐色を主色とし,尾は長く,と脚は強い。趾(あしゆび)が前後に 2本ずつ向けられる対趾足である。アフリカアジア熱帯亜熱帯オーストラリアに分布する。熱帯雨林や低木林のほか,草原や湿地,畑などにも生息する。大型の昆虫類,トカゲ,カエルなどを捕食するが,獲物をとる場所は樹上や地上など種によってさまざまである。カッコウの仲間だが,托卵習性はない。樹上や茂みの中に草や枝,葉などで球形の巣をつくり,3~5個の白色の卵を産む。繁殖における雌雄の役割は多くの鳥とは異なり,雄が巣づくりから育雛までのほとんどを行なう。ムナグロバンケン Centropus grillii は一妻多夫の配偶関係をもつことが知られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バンケン
ばんけん / 蛮鵑
coucal

鳥綱ホトトギス目ホトトギス科バンケン属に含まれる鳥の総称。この属Centropusの仲間には27種がある。全長30~75センチメートル、ホトトギス科のなかでは大形で、全体に褐色や黒のじみな羽色をしているものが多い。体形は同じ科のカッコウやホトトギスに似ているが、足はより太くて頑丈である。アフリカ、アジア、オーストラリアなどに分布し、サバンナの草やぶや沼沢地などにすんでいる。おもに地上で採食し、大形昆虫、トカゲ、カエルなどをとって食べる。托卵(たくらん)性の種はなく、草の中や地上に大きな球形の巣をつくって繁殖する。1腹卵数は3~5個、抱卵は雌雄ともに行う。いくつかの種では、第1卵目から抱卵が開始されるので、孵化(ふか)が不ぞろいになる。[樋口広芳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

バンケンの関連キーワードバンケン(蕃鵑)

今日のキーワード

ブラックフライデー

米国などで、感謝祭(11月第4木曜日)の翌日の金曜日のこと。休日とする職場が多く、商店にとってはクリスマス商戦の初日に当たる。「ブラック」は、買い物客による混雑、または黒字を連想させることから。→サイ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android