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バンビル Bainville, Jacques

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バンビル
Bainville, Jacques

[生]1879.2.9. バンセンヌ
[没]1936.2.9. パリ
フランスの歴史家,評論家。モーラスの影響のもとに王党主義の運動「アクシオン・フランセーズ」に参加,外交,政治の論客として活躍。対ドイツ関係に鋭い洞察力を示し,富国強兵を説いた。主著『フランス史』 Histoire de France (1924) ,『ナポレオン』 Napoléon (31) 。アカデミー・フランセーズ会員 (35) 。

バンビル
Banville, (Étienne-Claude-Jean-Baptiste) Théodore (-Faullain) de

[生]1823.3.14. アリエ,ムーラン
[没]1891.3.13. パリ
フランスの詩人,劇作家。ノルマン系貴族の家に生れ,パリ大学法学部を中退後,処女詩集『人像柱』 Les Cariatides (1842) で好評を得た。『鍾乳石』 Les Stalactites (46) 発表後,各種の新聞に劇評や風刺文を書き,盛んにブルジョア階級を攻撃。『杯の血』 Le Sang de la coupe (57) ,次いで『奇怪なオード』 Odes funambulesques (57) によって,高踏派詩人としての名声を確立した。ほかに『亡命者たち』 Les Exilés (67) などの詩集,『グランゴアール』 Gringoire (66) などの戯曲,『わが回想』 Mes Souvenirs (82) ,『フランス詩小論』 Petit traité de poésie française (72) がある。

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百科事典マイペディアの解説

バンビル

フランスの詩人。形式の完璧(かんぺき)さと幻想の美しさを特徴とし,ロマン派ロマン主義)と高踏派の中間に位置した。詩集《人像柱》《鍾乳石》《綱渡りオード》のほか,戯曲,回想録などがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

バンビル【Théodore de Banville】

1823‐91
フランスの詩人。ゴーティエに傾倒し,美の実現を形式の完璧性に求めた彼は,ギリシアの彫刻美に霊感を得た処女詩集《人像柱》(1842),さらに18世紀絵画にも影響された《鍾乳石》(1846)により成功を収めたが,《綱渡りのオードOdes funambulesques》(1857)では〈韻文のアクロバット〉ともいうべき彼の手腕のさえがみごとに発揮されて作詩技術の達人としての名声をほしいままにしサント・ブーブ,ボードレールらの賞賛を得た。

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大辞林 第三版の解説

バンビル【Théodore de Banville】

1823~1891) フランスの詩人。楽天的で明るい詩風の一方、自在に押韻を駆使し韻律の魔術師と呼ばれた。のち高踏派に加わり指導的役割を果たした。詩集「女像柱」「奇妙なオード」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バンビル
ばんびる
Thodore de Banville
(1823―1891)

フランスの詩人、劇作家。ムーランに生まれる。高踏派の先駆者の1人。『人像柱』(1842)、『鍾乳石(しょうにゅうせき)』(1846)以来、完全押韻を中心とする詩形式の完成に専心、また多様な詩型を試みるなど、内容よりも技巧に秀でた作品を書く。代表的詩集に『叙情小曲』(1856)、『綱渡りのオード』Odes funambulesques(1857)、『流謫(るたく)者』(1867)など。1872年詩法の研究をまとめ『フランス詩小論』を著す。劇作は、町の理髪師が王から詩人(押韻家)の才を認められ美しい娘の愛を得る『グランゴアール』Gringoire(1866)のほか数編を残している。童話集もある。[遠山博雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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