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ビサヤ族 ビサヤぞくVisayan; Bisayan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビサヤ族
ビサヤぞく
Visayan; Bisayan

フィリピンセブ島パナイ島レイテ島サマル島などのビサヤ諸島を中心として,ルソン島からミンダナオ島北部にかけて居住する新マレー系住民。オーストロネシア語族に属するビサヤ諸語を話し,人口は 2000万をこえると推定される。政治的,社会的地位はタガログ族がやや優位を占めている。基本的には同質の集団であるが,言語的,文化的に三つの主要集団に分かれる。(1) セブアノ族 Cebuano セブ語を話し,セブ島,シキホール島,ボホル島などに居住。(2) ヒリガイノン族 Hiligaynon ヒリガイノン語を話し,パナイ島,ネグロス島西部,ミンドロ島南部などに居住。(3) サマル族 Samaran ワライワライ語を話し,サマル島,レイテ島東部,ビリラン島に居住。おもな生業は水田耕作による水稲栽培であるが,一部は漁労や商業にも従事している。主食は米,魚,野菜,果物。双系親族,儀礼的親族を有する。かつてはラオンと呼ぶ至上神を信仰し,アニミズムも盛んであったが,今日ではほとんどキリスト教に改宗している。

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世界大百科事典 第2版の解説

ビサヤぞく【ビサヤ族 Visayan】

フィリピンのいわゆるビサヤ地方(ビサヤ諸島)に住む平地キリスト教民の総称。彼らが居住する面積はフィリピン全体の21%を,人口では約40%をも占める大グループである。言語的分類に基づけば,セブ島,ボホール島,ネグロス島東部,レイテ島西部などの中部ビサヤ地域に住むセブアーノ族(人口1026万。1975,以下同),西部ビサヤ地域のとくにネグロス島西・北部,およびパナイ島東部に住むイロンゴ族Ilonggo(ヒリガイノン族Hiligaynonとも呼ばれる。

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